高校野球春季千葉大会 市船橋が28年ぶりの頂点 森本ツインズが投打で活躍

[ 2022年5月4日 12:26 ]

高校野球・千葉大会決勝   市船橋3―0銚子商 ( 2022年5月4日    千葉県野球場 )

<銚子商・市船橋>28年ぶりの「千葉県春の覇者」となりガッツポーズする市船橋・森本哲星
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 市船橋が緊迫した投手戦を制した。

 立役者は2番手左腕の森本哲星(3年)だ。3回1死二塁から登板すると6回2/3イニング、打者22人を1安打無失点に抑える好投で頂点に導いた。

 「後輩の1年(工藤将祐)が出した走者を自分が何とかしようと…。準備はできていました。右打者のインコースに投げ切れた」。

 小学校時代は鳥取県在住ながら、体育科に進学したいと家族で千葉県内に移住。双子の兄・哲太と同校野球部の門を叩いた。「市船に来てコミュニケーション力が成長したと思います。鳥取は人口が少なくて人とあまり話す機会がないんで」と笑わせたが、もちろん野球のスキルはアップ。昨冬から8キロ増の体重で球速は最速143キロまで伸びた。将来はプロ志望とあり「チャンスが広がったので、関東大会でも抑えられるよう頑張ります」と力を込めた。

 兄・哲太もこの試合2安打し、先制ホームを踏むなど、勝利に貢献した。

 先制打は7番・谷藤汰樹(たいき)内野手(3年)のバットから生まれた。0―0の6回2死一、二塁から右中間三塁打。「今大会打ててなかったので、覚悟を持って打席に入りました」と三塁ベース上で何度もガッツポーズを繰り返した。8回1死満塁にも中犠飛とチーム全打点をマーク。海上雄大監督も「谷藤は明るい性格でいつもニコニコしてるんで、こっちもヒットが出なかったのを気付かなかった」と冗談交じりに称えた。

 市船橋は春季関東大会(21~29日、栃木)に出場。敗れた銚子商も千葉県2位として同大会に参戦する。

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2022年5月4日のニュース