“ロマン砲”が由伸&朗希を叩く!! ソフトバンク打線テコ入れへリチャード1軍再昇格決定

[ 2022年5月3日 05:30 ]

ソフトバンク・リチャード       
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 カード初戦の難敵を叩き、チームの勢いを取り戻す。ソフトバンクは3日からオリックス、ロッテと続く6連戦。3日は昨季投手5冠の山本、6日は4月に完全試合を達成した佐々木朗との対戦が濃厚だ。藤本博史監督(58)は打線のテコ入れ策としてリチャード内野手(22)の1軍再昇格を決断。佐々木朗から今季オープン戦で安打を放った“ロマン砲”の一発に期待がかかる。

 由伸攻略から朗希撃ちへ――。藤本監督は2軍監督時代に手塩にかけて育てた大砲に期待した。打率1割台に低迷する大物助っ人のガルビスを2日に登録抹消し、3日にリチャードを1軍に再昇格させることを決めた。

 チームは現在4連敗中。2桁安打を3度記録していながら、あと一押しが足りない展開が続いている。最大9あった貯金は3まで減り、指揮官は「あくまでプロ野球は結果なので結果を求めてやっていきたい」と現状打破を模索した。この日、ペイペイドームで投手練習を見守った森ヘッドコーチは「(入れ替えは)監督も苦渋の決断で、最後の最後に判断した」と監督の思いを代弁した。

 リチャードの長打力に懸ける。森ヘッドは「当たれば飛ぶ。ここ一本が出ていないのでポーンと長打一本」と期待した。リチャードは今季開幕を1軍で迎えたが、3月26日の日本ハム戦での代打出場(四球)のみで同28日に2軍に降格。ウエスタン・リーグでは20試合出場で打率・194ながらリーグ最多5本塁打、同2位の18打点を挙げており、起爆剤として指名した。

 4月に完全試合を達成した佐々木朗とは今季初対戦となる。リチャードは3月5日のオープン戦で中前打を放っている。昨年6月24日の対戦で初回に153キロ直球を左中間席に運んだ柳田も「球界を代表する素晴らしい投手。甘い球を仕留められるように」と気合十分だ。

 藤本監督は「いい投手。日本で一番球が速い投手やろ」と佐々木朗の実力を認めた上で「力がある人は力で打つ。体が小さい人たちはコンパクトに打つとか考えていってくれたら」と野手陣に求めた。カード初戦に立ちはだかる難敵2人を叩けば、チームは必ず勢いづく。(井上 満夫)

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