5月に強いぞ矢野阪神 凄すぎ過去3年勝率.634 さあGW大型連勝街道まっしぐら

[ 2022年5月3日 05:30 ]

阪神・矢野監督
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 矢野阪神の捲土(けんど)重来は、満員の甲子園からが本番だ。ゴールデンウイークまっただ中の、3日のヤクルト戦から5月戦線が本格化。黄色一色に染まるであろう聖地のスタンドの後押しを受け、6連勝中の勢いをさらに加速させる好機だ。選手会長の近本も、大逆襲へ向け決意を新たにした。

 「ここ数年、そういう(満員)の(試合)もなかったので、満員の中でできるのがプロ野球だと思うので、しっかり味わいながら勝ちたいと思います」

 短い意気込みの行間に、熱がこもる。開幕以来のチームの歴史的低迷にリンクするかのように、3、4月は結果的に打率・231と苦しんだ。昨季も同・222の数字が示すように例年、出足は鈍いが、5月以降は気温の上昇とともに状態も上向く。昨季までの5月の月間打率は通算・309。すでに1日巨人戦で今季初の3安打猛打賞など、兆しは見せている。今度は近本の浮上が猛虎の原動力となるはずだ。

 チームは開幕9連敗から波に乗れず、プロ野球史上初の開幕17戦1勝、同ワーストの勝率・063と底まで落ちた。だが4月24日ヤクルト戦から6連勝を飾り、最大16あった借金も10まで減らした。データに照らし合わせれば、その勢いはまだ続く。矢野阪神は5月に強く、過去3年(20年は開催なし)は通算44試合26勝15敗3分け、勝率・634とまさに反攻機。矢野監督も言葉に力を込めた。

 「負けているところでも一番、観客が入ってくれているのはわかっているし、就任以来ずっとファンの人を喜ばせたいというのは、もちろん変わらない。(前カードの)東京ドームでやれた野球をやっていきたいと思う」

 前売りで完売の3日は、4月17日巨人戦の今季最多4万1175人を超える大観衆が詰めかけるに違いない。その熱気も浮力に変え、甲子園から上昇気流に乗っていく。(長谷川 凡記)

 ≪井上ヘッド 近本への信頼不変≫井上ヘッドコーチは近本の復調を願い、チームの中心として改めて信頼を寄せた。「全然打てませんってならない限りは、(先発を)外すことはない。そこをあいつは自覚しているだろうし、俺らの思いは分かっていると思う。その自覚をもってして、これから、善かれあしかれ、引っ張っていってほしい」。開幕から全31試合に先発出場する走攻守の要。目下、打率・246と本調子ではないが、首脳陣は全幅の信頼を寄せて背番号5を使い続ける。

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