阪神・糸井 40歳での開幕レフト決定的 井上ヘッドコーチ「そこに糸井の名前があるっていうこと」

[ 2022年3月21日 05:30 ]

オープン戦   阪神1-2オリックス ( 2022年3月20日    京セラD )

<オ・神>試合前の円陣で声出しをして、ナインの士気を高める糸井(中央奥)(撮影・坂田 高浩)
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 若手も、助っ人も押しのけ、40歳の阪神・糸井が実力で開幕スタメンを決定的にした。オープン戦開幕当初は代打など出場機会が限られた中で結果を残し続け、最終戦は6番左翼で登場。1打数無安打1四球に終わっても、井上ヘッドコーチが「開幕左翼」の1番手であることを明言した。

 「レフトの定位置の候補生の中で一番ベテランである糸井が調子いいんじゃないのって。見てるみなさんもよくお分かりだと思うけど、調子がいい人間を使いたい。そこに糸井の名前があるっていうことですね」

 12試合で打率・346(26打数9安打)。2本塁打は佐藤輝と並ぶチームトップで、7打点も同じ佐藤輝に次ぐ2位だ。オープン戦は始まった時から「もうシーズンのつもりでやっているんで」と繰り返してきたチーム最年長。“ライバル”のロハス・ジュニアが9番DHだったことを見ても、現時点での格付けは済んだ形だ。日本ハム時代から継続してきた開幕スタメンが昨季13年連続で途切れ、40代で“返り咲き”なら球団史上初となる。

 減額制限を大幅に超える54%減(1億円減)の年俸8500万円で契約を更改し、「率直にありがとう!来年もやらせてもらえる。また勝負できる」と不退転の決意を固めて臨んだ19年目。尻すぼみでプロ生活を終えるような超人では、やはりない。(山添 晴治)

 ≪40代返り咲きは球団初≫阪神で40歳の誕生日以降に開幕戦のスタメンを務めたのは49年若林忠志、75年アルトマン、09~12年金本知憲、18~20年福留孝介の4人。投手の若林を除く野手3人は30代から連続シーズンで出場(アルトマンは前所属のロッテから継続)。今回の糸井のように30代で開幕戦スタメン落ちした後、40代で返り咲きを果たせば球団史上初めて。

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2022年3月21日のニュース