創部111年目を迎える伝統校野球部の門“広陵愛”でこじ開けた!初の女子マネジャー聖地で一丸

[ 2022年3月21日 05:30 ]

第94回選抜高校野球大会第2日第1試合・1回戦   広陵9―0敦賀気比 ( 2022年3月20日    甲子園 )

広陵女子マネジャーの(右から)杉田綾花さん(3年)、倉増美空さん(3年)、舛田心優さん(2年)、西本愛美さん(2年)
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 【いっちーの球春胸キュン日記】創部111年目を迎える伝統校の門を“広陵愛”で開きました。初の女性マネジャーとして入部した倉増美空さん(3年)。小学2年生の夏、「初めて泥くさいものを見て、新鮮で面白かった」とテレビで見た広陵野球に心を奪われました。それからは甲子園出場のたびに広島から聖地に駆け付けるほどの大ファンになりました。

 広陵野球部を支えたい――。入学前の3月、中井哲之監督に一通の手紙を送りました。「マネジャーをさせてください」。気持ちを込めた直球を投げ込むも、返事はありません。それでも諦めることなく、入学後も指揮官の下へ何度も足を運びました。そして約5カ月後。「とりあえずアナウンスをしてみ」。その熱意に中井監督がゴーサインを出しました。「大変だけど楽しいことの方が多い」。笑顔で話す倉増さんの胸に躍るKORYOの文字が一員になった証です。

 マネジャーとして迎える初めての聖地。「普段から練習を見てきているので絶対に勝てるという自信があります」。17安打で敦賀気比を圧倒する仲間の姿に感動していました。昨秋の明治神宮大会は惜しくも準優勝。「絶対優勝します!」。誰よりも熱い“広陵愛”で19年ぶりの選抜優勝を後押しします。

 ◇市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー兼ピラティスインストラクター。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。昨年からは早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に在学し、野球選手の障害予防について研究中。

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