困った!ソフトバンク・藤本監督“開幕ローテ決まらん”、田中正が肩違和感で脱落 登板日確定は3人だけ

[ 2022年3月21日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク8ー3広島 ( 2022年3月20日    マツダ )

<広・ソ>4回、一度はマウンドに上がった田中正だったがそのまま降板する(撮影・岡田 丈靖)
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 開幕ローテーションが確定しない…。ソフトバンクは20日、オープン戦最終戦の広島戦で打線は19安打と爆発したが、初の開幕ローテーション入りに王手をかけていた先発・田中正義投手(27)が右肩の違和感で降板した。“最終試験”での悲運により、ライバルの杉山一樹投手(24)か大関友久投手(24)の開幕第3戦の先発が濃厚となった。ただし、松本裕樹投手(25)も2軍戦で“追試”を控えており直前まで首脳陣の苦悩が続く。

 開幕ローテーション残り2枠は、最有力右腕のアクシデントでオープン戦の日程が終了しても確定しなかった。0―1の4回守備前の投球練習中。先発・田中正が、両腕で「投げられる」とのマルポーズを2度つくったがトレーナーとともにベンチに下がった。その後、5回から登板予定だった大関がスクランブルでマウンドへと走った。

 「投球リズムが悪かった。先頭を出したり、打者有利なカウントをつくった。走者を出しての粘りの部分は良かった」と田中正はコメント。3回69球3安打2三振1失点も、右肩違和感で降板となった。

 開幕投手は千賀。2カード目初戦は石川。東浜、和田も内定しており、前回登板で3回8失点と炎上した松本もウエスタン・リーグ広島戦(由宇)登板で状態を再確認する現状だ。開幕カード3戦目、27日の日本ハム戦の先発を田中正、大関、杉山の3投手の中から選ぶプランが狂った。

 春秋キャンプの投手部門MVPの田中正は広島戦登板前の時点で、オープン戦登板1試合ながら3回2安打1失点4三振。今季実戦5試合の防御率1・20で最有力候補とされていた。しかし、この日の悲運で後退。大関、杉山の2人にチャンスが回ってきた。指揮官は開幕3戦目の先発をこの2投手から選ぶ方針を示した。「(田中正は)違和感で急に60球超えておかしくなった。正義がリードしていたが心配。まずは違和感を無くしてから。無理させると長期離脱ってなるわけだから」。開幕まで残り4日となったが、ローテーションは投手コーチらと再考する。

 「決まっていないですよ。正義は違和感あったら、ちょっとしんどいかな。強い球を投げる杉山か、いい投球をした大関のどっちかになってくるのではないでしょうか」。開幕直前まで先発ローテーションが決まらない異例の事態となった。(井上 満夫)

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