ソフトバンク東浜の覚悟 過去最高の自分へ「魔球」に挑む

[ 2022年2月11日 20:38 ]

<ソフトバンク>B組のシート打撃に登板した東浜(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンク・東浜巨投手(31)が新兵器習得を目指す。11日、今キャンプ初となるシート打撃に登板し、新球種のチェンジアップを披露した。

 打者6人に計18球を投じて2安打を許したが、新球で牧原巧を空振り三振に料理。「軌道はイメージ通りだった」と納得顔で「(球速140キロ台の)シンカーだけに頼ってしまうと苦しくなる。120キロ後半が理想で奥行きを出したい」と狙いを明かした。

 参考にしているのは日本ハム・上沢と金子弌大の軌道。2人の特長は腕の振りを変えず、直球と同じ回転で球速を落とすこができる「フォーシームチェンジアップ」。オーバースローの投手が投げやすいとされる球種に東浜は「凄い魔球だと思う。打者は直球だと思って、振りにいってもボールが来ない。球速差で何とかしたい」と握りや感覚をすり合わせている。

 「シンカーだけでは(打者から)目をつけられる」と16勝で最多勝のタイトルを獲得した17年オフから、目指してきた新球。近年は右肩のコンディション不良などで断念してきた。今キャンプで挑戦できるのは、それだけ調整が順調だという証だ。

 昨年、4勝に終わった悔しさを忘れない右腕。ノルマに掲げた規定投球回到達と2桁勝利へ、「選択肢が多ければ多いほどいい。まずはこのチェンジアップを形にしたい」と意気込む。全ては過去最高の自分をつくりあげるためだ。(福井 亮太)

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