阪神・ロハス 代打で千“金”同点弾「ビッグマネー!」佐藤輝の100万円ポーズにニッコリ

[ 2021年9月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-3ヤクルト ( 2021年9月8日    甲子園 )

<神・ヤ>5回、中越えに同点2ランを放つ代打・ロハス(投手・小川)(撮影・成瀬 徹)
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 阪神のロハス・ジュニアが「アーチスト」の意地を見せた。2点劣勢の5回1死一塁、代打で登場すると小川の初球、143キロの直球を完璧に振り抜いた。

 「(8月31日からの)中日、巨人、スワローズの3カードで、投手が初球ストレートで攻めてきた傾向があったので、思い切って振っていこうと」

 高く舞い上がった打球はバックスクリーンを襲う起死回生の6号同点2ラン。三塁手の村上を遊撃付近に配置するなど、ヤクルト内野陣の敷いてきた専用シフトを無力化させる痛快な一発だった。12年8月17日ヤクルト戦でブラゼルが記録して以来、球団助っ人9年ぶりの代打本塁打。「DAZNバックスクリーン賞」の100万円もゲットした。

 「(100万円の存在は)聞いていた。打撃練習で練習していたわけじゃないけど(笑い)。打った瞬間、カメラの方向に行ったのかなと思ったけど(ベンチに)帰って来てハイタッチしている時に佐藤輝が(100の)ポーズをしてきて、みんなに“ビッグマネー、ビッグマネー”と言われて…」

 “臨時収入”に顔をほころばせたが、来日1号となった5月18日以来の甲子園アーチは、金額以上に価値ある値千金の一撃だった。

 外国人選手といえども、目の前の1打席に生き残りがかかっている。チームはマルテの昇格に際し、中継ぎのアルカンタラの抹消を決断。当落選上だったロハスは競争を制した形だが、ポジションの重なるサンズと競争する形でこの日はベンチスタートだった。

 「慣れない環境で調整も難しいが、監督が勝つために必要な9人を選んで、その中に自分の配置がある。できる限りのことをしていきたい。自分の役割を意識してチームの優勝に貢献していきたい」

 スタメンからでも、ベンチからでも背番号24の出力は変わらない。力を解き放ち、自らのバットでチームに勝利を届ける。(遠藤 礼)

 《今季チーム初代打弾》5回に代打・ロハス(神)が6号2ラン。チームの代打本塁打は昨季10月22日広島戦の原口以来で、今季のセでは阪神だけ代打弾がなかった。阪神外国人選手の代打本塁打は、12年8月17日ヤクルト戦のブラゼル以来9年ぶり。

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