日本ハム 三塁すら踏めず今季10度目零敗 小笠原ヘッド「狙った球を捉えきれなかった」

[ 2021年9月9日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム0―8楽天 ( 2021年9月8日    札幌D )

<日・楽>5回無死一、二塁、犠打失敗で投飛に倒れたR・ロドリゲス(撮影・高橋 茂夫)
Photo By スポニチ

 日本ハム打線が三塁すら踏めずに今季10度目の零敗。攻撃のポイントは3点を追う5回無死一、二塁の場面だった。

 「一発仕掛けてみたらという話はしたけど、ちょっと意図が伝わっていなかった。走者を送れて二、三塁なら内野が下がって、まず内野ゴロで1点をもらえる。1点取って2点差になればいけると思った」。栗山監督がそう説明したR・ロドリゲスの打席が勝敗の分かれ目となった。

 4回まで1安打に抑えられていた楽天・滝中から先頭の王柏融が四球、佐藤が5試合連続安打とする左前打でつないで無死一、二塁を演出した。R・ロドリゲスはセーフティー気味にバントを試みたが、小飛球となって投飛。続く石井も見逃し三振で走者を進められず、清水も二飛に倒れる拙攻となった。

 小笠原ヘッドコーチ兼打撃コーチは「チームで出した(サイン)。スムーズに決まると流れも良くなってくる」と話した。R・ロドリゲスは自分が生きるより、犠打をきっちり決める必要があった。通算3度目の対戦だった滝中に対して計18回2/3でわずか8安打1得点。カーブを交ぜた緩急を使った投球でかわされ、小笠原コーチは「(カーブの割合が多い)情報は入っていたが、自分たちが狙った球を捉えきれなかった」と振り返った。

 「負けてもできることをしっかりやる。できることをしっかりやっていけば勝ちにつながる」と栗山監督。ここから巻き返すためには堅実な野球が求められる。(東尾 洋樹)

続きを表示

2021年9月9日のニュース