広島・誠也 右打者で初の「偉業」に挑戦 10日阪神戦で史上3人目の7戦連発なるか

[ 2021年9月9日 22:41 ]

セ・リーグ   広島12ー5中日 ( 2021年9月9日    マツダ )

1986年6月26日 阪神・バースは巨人・江川から7試合連続本塁打となる一発を右翼場外へ放つ

 広島・鈴木誠也外野手(27)が9日の中日戦で今季26、27号を放ち、連続試合本塁打を6に伸ばした。6戦連発は14人目。ただ、プロ野球記録の7試合になると、1972年の王貞治(巨人)、1986年のR・バース(阪神)と長い球史でも2人しか達成していない。

 王がレコードを樹立したのは、円熟期の32歳。阪神と優勝争いを演じたシーズン終盤の9月20日、甲子園での直接対決で、「宿敵」村山実から42号ソロを右翼席にたたきこんだ。本塁打、打点の2冠に輝く王の活躍で、巨人は8連覇を成し遂げている。

 久しく「聖域」だった王の記録に、「史上最強の助っ人」が迫ったのは14年後。バースは6月26日の敵地・巨人戦で、当時のエース江川卓から右翼場外へ、7戦連発となるシーズン22号本塁打を放った。くしくも、当時の巨人を率いたのが、王監督。ただ、一切の「忖度」をせず、真っ向勝負を挑んだ江川の姿勢に、バースも試合後、賛辞の言葉を送っている。

 レジェンド中のレジェンドだけがたどり着いた「高み」。王、バースはともに左打者で、10日の阪神戦で鈴木誠が一発を打てば、右打者では初の快挙となる。舞台はホーム・マツダスタジアム。7試合、そして新記録の8試合へ、夢は膨らむ。

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