日本ハム、“金侍”大海でも勝てず…後半戦4敗2分け、22日にも自力V消滅

[ 2021年8月22日 05:30 ]

セ・リーグ   日本ハム4―8楽天 ( 2021年8月21日    札幌D )

<日・楽>5回6失点で降板する日本ハムの伊藤(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムで最も勢いのある伊藤でも負の連鎖を止められなかった。前半戦を自身6連勝で終え、東京五輪でも救援でフル回転して金メダル獲得に貢献した右腕が5月28日の中日戦以来、85日ぶりに札幌ドームで先発。5回でいずれも自己ワーストの被安打10、6失点(自責5)を喫し、5敗目(7勝)がついた。チームは後半戦4敗2分けと未勝利。「まだまだ未熟だと感じる部分があった。これが実力」と悔やんだ。

 五輪では3度救援登板し、先発は前半戦最終登板となった7月9日のロッテ戦以来43日ぶり。前カードのオリックス戦は雨で2度登板が流れて難しい調整だったが「影響があるのはあったけど、それを乗り越える選手にならないといけない立場。そこに応えられなかったのが負けたことより悔しい」と言い訳はしなかった。

 修正力が自慢の右腕が最後まで投球を立て直せなかった。初回は先頭から5球連続ボールとするなど制球が乱れ、2安打と2四死球が絡んで3失点。4回には炭谷に5月21日の西武戦以来となる本塁打を浴びるなど、本来の姿ではなく「今まで何とか修正できていたのが、今日はそのままずるずるいってしまったのが反省点」と振り返った。栗山監督も「五輪から帰ってきて調子も難しい。悔しいけど、これを何倍にもして返してくれると思う。(登板予定が流れたことも)もちろん影響はあるけど、そんな投手じゃない」と期待を込めて話した。

 借金は今季ワースト16に膨らみ、22日にも自力優勝の可能性が消滅する。栗山監督は「もっともっと(戦う)姿を見せなきゃいけない」と必死に前を向いた。(東尾 洋樹)

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2021年8月22日のニュース