阪神・ロハス 絶好調や!初猛打賞や! マルテ復帰後はサンズと併用?どうなる助っ人布陣

[ 2021年8月22日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー6中日 ( 2021年8月21日    バンテリンD )

<中・神(13)>2回、左越え二塁打を放ち、天を指さすロハス(撮影・北條 貴史)
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 阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が21日の中日戦で来日初の猛打賞を記録した。初の両打席安打で計3安打。投打同時に不調の波が来た3連敗にあって光明を照らした。2位の巨人も敗れ、首位陥落の回避は2日連続で11度目。再来日後は2軍調整を続けるジェフリー・マルテ内野手(30)の復帰も近づく中、外国人枠の運用など、16年ぶりリーグ優勝へ、矢野燿大監督(52)の腕の見せどころだ。

 低い弾道で左翼フェンスにズドン!ナゴヤドームが揺れるほどの衝撃だと言えば大げさか。あと数十センチ上だったら、本塁打だった。2回1死一塁でロハスが左越え二塁打し、反撃の1点を呼んだ。

 4回先頭でもロドリゲスの154キロ速球を左中間へ二塁打。代打・島田の右前打で生還した。6回1死でも左腕・福から右打席で左前打。3連敗の中で最後まで抵抗した。初の猛打賞、そして、初の左右両打席安打。何より打球が強かった。

 「スイング自体は悪くない。右打席も左打席でもタイミングが取れているし、これを続けていきたい」

 5月のデビューから25試合目。昨年、韓国球界で本塁打と打点の2冠王、そして、MVPに輝いた片りんがやっと見えてきた。後半戦は初戦から8試合連続で先発し、29打数9安打(・310)。うち7安打が何らかの形で得点に絡んだ。矢野監督も悩むだろう。

 「みんな競争やからね。本人もやるしかない。そういう気持ちがしっかり出た部分が、結果につながっているんじゃないの」
 五輪期間の中断中に家族の元へ一時帰国していたマルテは同じ日、ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で中前打、空振り三振、四球。再来日から2軍で3試合を終えて9打席(7打数4安打、1本塁打)に立ち、合流への調整完了は間近だ。

 ポジションの関係から助っ人砲3人の同時スタメンは難しい。マルテは矢野監督が“前半戦MVP”に挙げたほど。ロハスは現状では左打席(54打数11安打、打率・204)の方が右打席(26―3、・115)より数字がいい。となれば、投手の左右に合わせたサンズとの併用が有力か…。

 投手陣でもガンケルが24日からのDeNA3連戦で復帰予定で、外国人枠の問題も避けて通れない。後半戦からブルペンへ回ったアルカンタラも3試合連続無失点の2ホールドで機能し始めたばかり。1軍枠5人、1試合の出場枠4人をどう運用するのか。投打の配分からして悩ましい。裏を返せば、選手起用のバリエーションが増えたということ。矢野監督の手腕に注目だ。(畑野 理之)

 ○…ロハス(神)が初の3安打猛打賞。来日25試合目は近年の阪神新外国人では18年のナバーロに並ぶ試合数。以降は19年マルテ22試合、同ソラーテ4試合、20年サンズ11試合、同ボーア13試合。00年以降最も遅かったのは05年スペンサーの41試合目。これで後半戦8試合で29打数9安打の打率・310、1本塁打、4打点。前半戦25試合の51打数5安打、打率・098、1本塁打、3打点からは打って変わって好調だ。

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