8年ぶり甲子園2勝!日大山形の挑戦の夏は終わらない 荒木監督「選手たちがよく守ってくれた」

[ 2021年8月22日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権2回戦   日大山形4-3浦和学院 ( 2021年8月21日    甲子園 )

<日大山形・浦和学院>浦和学院との接戦を制した日大山形ナイン(撮影・平嶋 理子) 
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 歴史への挑戦は止まらない。2点差を追いつき、勝ち越し、反撃をしのいだ。強豪・浦和学院を撃破。たくましい日大山形ナインの笑顔が輝いている。

 「初回を2失点でしのいで、選手たちがよく守ってくれた」。荒木準也監督はそう振り返った。先発・斎藤堅史(3年)が5回2失点で耐え、10日の米子東(鳥取)との開幕戦で好救援の2番手・滝口琉偉(3年)も粘りの投球。1点差の9回は伝令で「おまえで打たれたら仕方ない」という荒木監督の言葉に燃えピンチを脱した。

 前夜のミーティング。荒木監督は「浦学に勝って歴史にチャレンジしよう」とハッパを掛けた。県勢最高戦績でもある13年夏の4強。それを超えるのが目標だ。「ミーティングで気持ちが入った」と3番・佐藤拓斗主将(3年)は初回、小学校時代に楽天Jrでチームメートだった浦和学院の先発・吉田匠吾(3年)から適時二塁打。同点の3回には2番手から決勝の右越え二塁打を放ち「ランナーを還すことだけに集中した」と胸を張った。

 浦和学院とは毎春の練習試合が恒例。その泥くさい「浦学野球」から学んだモットー「熱く、泥くさく、粘り強い野球」を実践し、8年ぶりの甲子園2勝。度重なる順延にも勢いは変わらない。歴史の扉は開こうとしている。(秋村 誠人)

 ≪埼玉県勢に春夏通じて初勝利≫日大山形が浦和学院に勝利し3回戦に進出した。山形県勢の埼玉県勢との対戦は93年夏の日大山形●2―3○春日部共栄、13年春の山形中央●1―11○浦和学院、15年夏の鶴岡東●0―1○花咲徳栄以来4度目。春夏通じて初勝利となった。

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2021年8月22日のニュース