巨人・菅野、五輪に黄信号…侍エース今季4度目抹消、前半戦で復帰できなければ大舞台は“ぶっつけ”

[ 2021年7月3日 05:30 ]

ジャイアンツ球場での練習に参加した菅野(右から4人目)
Photo By スポニチ

 巨人・菅野智之投手(31)が2日、再調整のため出場選手登録を抹消された。前日の広島戦で再調整から18日ぶりに実戦復帰も、今季最短の2回1/3を4失点で降板。今季4度目の離脱で、選出されている侍ジャパンの一員としての東京五輪出場は不透明な状況となってきた。

 再登録は試合のない12日以降に可能で、前半戦最後のカードの13、14日のヤクルト戦に間に合う。だが原監督は「奇跡的にコンディションが上がればないとは言えない」と「奇跡的に」という言葉を使って、暗に復調の可能性が低いことを認めた。最短10日での復帰にも「本人は首をひねる状態であったということは間違いない」とし、前半戦中の復帰は絶望的な状況であることを示した。
 菅野はこの日ジャイアンツ球場で故障班の中川、野上らと練習。約50メートルの距離でキャッチボールを行った。今季は3月に足の違和感、5月に右肘違和感で離脱。前日も常時150キロ前後だった直球の最速が145キロで、6月13日のロッテ戦に続き、プロ9年目で初めて2戦連続で3回持たずに降板した。

 代表に内定している東京五輪野球の開幕は28日。原監督は「本人とNPBを含めた稲葉監督らが決めること。我々でも立ち入ることのできないところ」と語った。侍ジャパンの稲葉監督は「状態が上がるのを待ちたいし、上がると信じている」と期待したが、前半戦中の登板がなければぶっつけの状態で五輪に臨むことになる。日程的にも相当困難な状況を踏まえて近日中に最終決断を下す。

続きを表示

2021年7月3日のニュース