阪神・ロハス　昇格即安打　けん制挟まれ反省も「今は状態がいいので打って勝ちに貢献していきたい」

セ・リーグ   阪神1－7広島 （ 2021年7月2日    マツダ ）

＜広・神（8）＞　1回2死、ロハスは中前打を放つ（撮影・大森　寛明）
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　1軍に昇格したロハス・ジュニアが即「3番・左翼」で出場。初回2死無走者で左腕・玉村の初球を中前にはじき返し、幸先よく再スタートを切った。

　「1本（安打が）出て、打席の感覚もいいけど、勝ちにつながるようなヒットが出なかったのが残念」

　少し気持ちもはやったかもしれない。続くマルテの打席。けん制球で一、二塁間に挟まれ、タッチアウト（盗塁死）となった。その後の3打席も凡退。一喜一憂の復帰戦となったが、足跡は残した。

　前回5月昇格時は球団新助っ人のワースト記録となるデビュー21打席無安打など、10試合出場で打率・057、1本塁打、3打点。6月2日に出場選手登録を抹消となった。それでも下は向かない。日本への適応を目指し、2軍首脳陣の指導、助言にも真摯（しんし）に耳を傾けて状態を上げた。降格後のウエスタン・リーグ19試合は打率・290、5本塁打、14打点。昨季韓国2冠王に輝いた、本来の姿を取り戻しつつある。

　「（2軍で）打席の中での感覚、リズム的なことなど、しっくりきていないことに取り組んできた。今は状態がいいので打って勝ちに貢献していきたい」

　状態は確実に上がっている。とはいえ、まだ確信には至らない。「1試合でわかるというところではない。何試合か見てみないと」と矢野監督。あとは結果で示すのみだ。（長谷川　凡記）