巨人・菅野が東京五輪代表辞退を発表 「申し訳ない気持ちでいっぱい」 コンディション上がらず

[ 2021年7月3日 19:07 ]

巨人・菅野(撮影・島崎忠彦)
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 東京五輪に出場する侍ジャパンの代表メンバーに内定していた巨人・菅野智之投手(31)が3日、代表を辞退する意向を侍ジャパン側に伝えた。巨人が、コンディション不良のためと発表した。

 菅野は球団を通じて「一人の野球人として、オリンピックのマウンドで投げることは大きな憧れであり目標のひとつでした。辞退することになり、本当に残念でなりません。今シーズン調子が上がってこない中でも選んでくださった稲葉監督、コーチのみなさんには本当に感謝しています。その期待に応えることができないこと、そして応援してくださったファンの方にマウンドへあがる姿を見せることができないことに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。日本代表の仲間たちとともに戦うことはできませんが、金メダルをとることを願って精一杯応援します」とコメントした。

 菅野は1日の広島戦で再調整から18日ぶりに実戦復帰したが、今季最短の2回1/3を4失点で降板。翌2日には再調整のため出場選手登録を抹消された。常時150キロ前後ある直球の最速は145キロにとどまり、プロ9年目で初めて2戦連続で3回まで持たなかった。今季は3月に足の違和感、5月に右肘違和感で離脱と、万全の状態で戦えていない。

 14日までとなる前半戦中の復帰は絶望的な状況で侍ジャパンの稲葉監督は「状態が上がるのを待ちたいし、上がると信じている」と話していたが、現状では五輪本番にぶっつけで臨むことになるため、日程的な状況を踏まえて、辞退の決断に至ったとみられる。

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2021年7月3日のニュース