阪神・原口が激走&マルチ!復帰後驚異の打率・375「チームが勝てるようにやっていく」

[ 2019年6月15日 05:30 ]

交流戦   阪神4-6オリックス ( 2019年6月14日    京セラD )

2回、一走・原口は梅野の適時二塁打で激走し、本塁に滑り込む(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 気迫のヘッドスライディングでナインを鼓舞した。2点を先制された直後の2回1死。阪神の一塁走者・原口が見せた激走に、京セラドームが沸き返った。

 「タイミングが微妙だったので、一番速い選択(ヘッドスライディング)をしました。1回戻りかけたので(三塁ベースコーチ)藤本コーチだけを見て走りました」

 梅野が左翼線への二塁打を放つと、長駆、本塁生還を狙った。懸命の中継プレーもあり、最後は間一髪のクロスプレー。一度はアウトの判定が下されたが、矢野監督のリクエストによりリプレー検証となった。ヘッドスライディングで伸ばした手が、捕手・若月のタッチよりもわずかに早かった。判定は覆り、反撃のホームイン。その間に梅野は三塁へ進塁し、マルテの三ゴロで一気に追いつく。遊撃頭上にライナーで放った自身の左前打が起点となった。

 「5番・DH」として、3試合連続の先発出場。中軸起用の期待に応えたのは、7回先頭の第3打席も同じだった。2番手・比嘉が投じた2球目の外角ストレートを、これまたライナー性で右前へはじき返した。代走・荒木が梅野の犠打で二塁へ進むと、マルテの左前打で一時は勝ち越しとなる3点目。最後は逆転負けを喫したが、チームでは唯一となるマルチ安打がキラリと光った。

 「今日は得点に絡んでいけたので、そういう機会を増やして、チームが勝てるようにやっていきたい」

 移動試合だったこの日は、室内での打ち込みに時間を割いた。全体練習の一部は免除。清水ヘッドコーチが「移動日だし、状態を考えて」と説明したように、首脳陣の配慮に対して結果を残した。

 これで復帰してからの8試合で16打数6安打の打率・375となった。試練を乗り越えた背番号94。チームの勝利に貢献するべく、この先も全力プレーで魅了していく。(長谷川 凡記)

続きを表示

2019年6月15日のニュース