大谷サイクルに世界が驚き「忘れられていた衝撃」「今は超人的能力の半分しか使えていない」

[ 2019年6月15日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5―3レイズ ( 2019年6月13日    セントピーターズバーグ )

初回、3ラン本塁打を放ち喜ぶ大谷(右)(AP) 
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が13日(日本時間14日)のレイズ戦で日本選手初のサイクル安打を達成。地元メディアをはじめ、驚嘆や称賛の声が相次いだ。

 ▼エンゼルス地元紙 オレンジカウンティー・レジスターは、同僚フレッチャーとの試合中の会話を掲載した。単打を打てば偉業達成と水を向けられた大谷は「もう一本、本塁打を打ちたい」と返したという。同じ94年生まれのフレッチャーは、「実際に本塁打を打とうとしていたと思うけど、単打になって僕はうれしい」と祝福した。

 ▼エンゼルス・オースマス監督 「去年のキャンプで見た時、パワーがあるし打つだろうと思ったが、ここまでとは。いろんなものを背負いながら、堂々と立ち向かっている」と驚嘆。チームで前回13年に達成したトラウトは「僕の時は最後にホームランが残っていたからタフだったけど、彼は難しい3つを打ってから単打」と笑い「彼も興奮していたし、僕も興奮した」と喜んだ。

 ▼大リーグ公式サイト 「大谷が歴史的なサイクル安打」との見出しで報じ「その4安打が、進化を続ける姿を象徴していた」と表現した。加えて、「他の多くの野球選手が野球人生を通じて成し遂げたことよりも多くのことを24歳で達成している」と称賛。「まだ2シーズンに満たず、右肘手術から1年もたっていないのに」と偉業を強調した。

 ▼スポーツ専門局ESPN 4月は出場しておらず、復帰当初は低調だったことで、サイクル安打を含めた最近の活躍を「忘れられていた衝撃」と表現。「今は超人的能力の半分しか使えていないが、再び最もエキサイティングな選手の一人になった」とし、二刀流復帰までは「我々は大谷の“一刀流センセーション”を満喫すべきだ」と結んだ。

 ▼殿堂入りトーマス氏 通算521本塁打で米野球殿堂入りしているフランク・トーマス氏(51)は、テレビ番組で大谷の打撃を絶賛。打者に専念すべきだとし「外野のレギュラーであるべきだ。いい打者でも素晴らしい打者でもなく一流の打者だから」と主張。打者として年間通してプレーすれば「45本塁打、120~130打点はいけると本当に思っている」と高く評価した。

 ▼ヤーブロー 単打以外の3安打を許したレイズの左腕は「抑えられる気がしなかった。脱帽するしかない」とし、特に初回の3ランを「ダメージが大きかった」とうなだれた。昨年は3打席対戦し無安打2三振に抑えていたが、今回は完敗。ケビン・キャッシュ監督は「彼(大谷)にとって大きな一日だった」と舌を巻いた。

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2019年6月15日のニュース