巨人・山口俊「新人と同じ気持ちで」 逆襲へ“高め変化球革命”

[ 2018年1月26日 07:17 ]

内海(右)と並んでキャッチボールする山口俊
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 巨人の山口俊が、逆転の発想で再起を図る。25日に今年始めて川崎市のジャイアンツ球場を訪れ、キャッチボールなどで調整。「今年は高めの変化球を意識して取り組んでいる」と明かした。

 セオリーとは真逆。痛打を浴びるリスクも承知の上だ。大リーグでは近年「フライボール革命」と呼ばれるほど、アッパースイングが流行。フライを打ち上げ本塁打を狙いにいく。国内でも強く振ることを重視する傾向にある。アッパースイングは低めの球をすくい上げることには有効だが、高めは逆に力は伝わらない。山口俊は「スイングの軌道が変わってきている。高めからのボールは有効になってくる」と分析。「高めからストライクを取れる、食い込むボールを実戦で試せるように意識したい」と意気込んだ。

 昨季は右肩違和感でキャンプ3軍スタートと出遅れ、7月には暴力トラブルを起こして球団から出場停止などの処分を受けた。わずか1勝止まり。「新人と同じような気持ちで、2月1日から100%でいけるように、それに向けてのトレーニングをしてきた」と、年明けから沖縄と鳥取で自主トレを敢行。すでに8度ブルペン入りし、800球を投げ込んだ。体重も現在、開幕時のベストという104キロに仕上げた。

 巨人は今季、先発陣で70勝と目標を掲げている。野上やヤングマンが加入したが、斎藤投手コーチからは「山口俊が頑張るでしょう」と名指しで期待を懸けられる。キャンプは1軍スタート。「生き残れるのは結果だけ。シーズン通して1軍で投げるのが最低目標」と話す表情は決意に満ちていた。 (池田 翔太郎)

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2018年1月26日のニュース