メッセ来日9年目は“記録ラッシュ” 通算100勝&最多K記録更新へ

[ 2018年1月26日 08:40 ]

来日し記者の質問に答えるメッセンジャー
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 阪神のランディ・メッセンジャー投手(36)が25日夜、米国から関西国際空港着の航空機で来日。今季に向けた質問を振られると、発せられた言葉は、どれも頼もしく、日本列島を襲った大寒波を吹き飛ばすような熱いものだった。

 「日本に初めて来たときから、名前を残せる選手になりたいと思っていた。可能性のあるものは全て超えていきたい。そのためにやっているんだ」

 個人よりもチームを最優先するだけに、目標はもちろん、リーグ優勝であり日本一。ただ、今季はあと16勝に迫る通算100勝や郭源治(元中日)の持つ通算最多奪三振記録(1415)の更新も視野に入る。記録は勝利に通じるものばかりで「記録ラッシュ」は望むとろこでもある。

 「楽しみだね。ギプスもとれて、健康でいられることがうれしい。自分自身に本当に期待しているから」

 昨年8月10日の巨人戦で阿部の打球を受けて右足腓骨骨折。強い意志と驚異的な回復力をみせ10月には戦線復帰したが、右足にはボルトが残ったまま。それでも、この日、都内の12球団監督会議に出席した金本監督も「(足の状態は)大丈夫だろう」と改めて信頼を口にした。

 すでに昨年11月23日に指揮官から「メッセンジャーが開幕投手。これは普通に、アクシデントがない限り。いわゆるレギュラーですから」と、開幕戦となる3月30日の巨人戦(東京ドーム)先発に指名されている。巨人の先発は菅野が濃厚で最初のエース対決は優勝を目指す上でも重要な位置づけになる。

 「最高だよ。監督が信頼してくださって、本当に光栄だし、誇りだ。絶対に期待に応えたい」

 加えて「開幕投手が何回目かも名前が残ることだし、本当にうれしい」と話すように、外国人投手としてはすでに最多記録保持者で、さらなる更新にも意欲を見せた。

 順調なら4月中に国内フリーエージェント権の資格条件を満たし、来季からは日本人選手扱いになる。これもレジェンドの証の一つだが、他球団への移籍に興味はない。目指すは猛虎に歓喜をもたらすことのみ。そのためにも一つずつ記録を積み重ねていく。 (鶴崎 唯史)

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2018年1月26日のニュース