松井氏、米殿堂は落選 有資格1年目 日本に続く吉報はならず

[ 2018年1月26日 05:30 ]

松井秀喜氏
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 米国野球殿堂が24日(日本時間25日)、今年の表彰者を発表し、ヤンキースなどで活躍して初めて候補に入った松井秀喜氏(43)は落選した。得票率0・9%で5%未満だったため来年以降の候補からも外れた。殿堂入りは4人で両打ちの強打者だったチッパー・ジョーンズ氏(45)、ウラジーミル・ゲレロ氏(42)、ジム・トーミ氏(47)や名抑え投手だったトレバー・ホフマン氏(50)が選ばれた。

 日本の野手では初めて、日本勢では14年の野茂英雄氏以来2人目の候補に入った松井氏の票は伸びなかった。投票総数422のうち得票数4票で0・9%。候補者の33人に入る直前の昨年11月には「1票でも入ったら驚き。10年(メジャーに)いた、ただそれだけ」と語るなど実情を理解していた。

 03年からヤンキースに移籍し、09年には日本選手で初めてワールドシリーズMVPを獲得。12年まで計4球団で通算1253安打、175本塁打を記録。日米通算507本塁打を放ち、日本の殿堂には今年初めて候補に入り、史上最年少で選出。しかし、日米合算で評価する日本の殿堂入りと違い、原則的に大リーグ以外の実績は加味されない。

 殿堂入りは75%以上の得票が必要で5%未満の場合は翌年の候補から外れる。メジャー通算123勝の野茂氏は今回選ばれたジョーンズ氏を抑え95年のナ・リーグ新人王となったが、14年の得票は1・1%(6票)だった。松井氏に票を入れたスポーツ専門局ESPNのダン・グラジアノ氏は「日本でのスター性やメジャーで成し遂げたことは注目に値するし、歴史的な価値がある」と評価した。

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2018年1月26日のニュース