2年目こそ…ソフトB正義 本領発揮へ“和田魂”「とにかくアピール」

[ 2018年1月26日 08:30 ]

ブルペンでフォークを投げ込む田中
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 “和田魂”で成り上がる。ソフトバンクの16年ドラフト1位右腕・田中が2年目こそ本領発揮すべく自主トレに励んでいる。25日は福岡県筑後市のファーム施設でブルペン入り。吐く息が白くなるほど冷え込む中、1メートル86の体を大きく使って約50球。フォーム修正中で一球一球、感覚を確かめるように投げた。

 「メーターを振り切って投げてはいない。バランスを意識して投げた。まだまだ。もっと良くなると思う」

 1年目の昨季は右肩の違和感などで1軍登板なし。昨春宮崎キャンプは主力のA組に組み込まれたが、今春はB組スタートが決定した。工藤監督は「若い人には下から頑張ってもらう。去年は“生き残れ”だったけど、今年は“勝ち上がれ”ということ」と若鷹の切磋琢磨(せっさたくま)を期待する。第2クールでA組野手の打撃投手として登板させアピールに成功すれば、2月11日からの第3クールで5〜6人をA組昇格させる方針。

 「やることは変わらない。去年は2軍で3イニングしか投げてない人間。とにかくアピールするしかない」

 オフは和田の自主トレ“門下生”となり、徹底的に体をいじめた。日米通算131勝、プロ14年目に突入したベテラン左腕から吸収するものは多い。技術論だけでなく、取り組む姿勢に最も刺激された。「一つの練習に対して全く妥協しない。1〜2日は簡単だけど、野球が終わるまでどれだけ自分に厳しくできるか」。キャンプ中も“師匠”直伝の強化メニューを継続する。

 「体はどこも悪くないので、(昇格する)5、6人に入って開幕1軍を勝ち取るんだという気持ちでやっている」。5球団競合の末、入団した期待の右腕が必死だ。

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2018年1月26日のニュース