中日ドラ3高松、イチより速い一塁到達タイム 足で「1億円プレーヤー」に

[ 2018年1月26日 08:20 ]

18年版球界新士録=中日ドラフト3位・高松渡内野手(18)

中日ドラフト3位の高松
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 「一塁への到達タイムは今、日本で一番速いと思う」。ドラフト3位で入団した高松の足は、米村明担当スカウトにそう言わしめるほど、ずばぬけている。

 「父も足が速かったので遺伝もありますが、小学校の頃から練習の最後に毎日ベースランニングをやっていて、野球で必要な速さが身に付いた」

 50メートル走5秒8は足を売りにする選手なら、たまに聞く。驚くのは一塁到達タイムだ。4秒を切れば俊足と言われるが、高松は平均で3・8秒台。最速3秒53を計測したこともある。16年シーズン、メジャーで5位だったイチローでさえ3秒94。高松の速さが分かる。

 小さい頃から徒競走で負けたことは一度もない。小学1年で野球を始め、足の速さを理由に即座に左打ちに転向した。高校通算11本塁打のうち、ランニング本塁打は9本記録している。

 プロ入りを引き寄せたのが昨年3月9日、履正社との練習試合。8―8の9回2死三塁から相手投手の暴投でサヨナラのホームを踏んだ。捕手がはじいたのは、わずか数歩程度だったが「監督から“はじいたら行け”と言われていたので突っ込んだ」と自慢の足を披露した。ロッテにドラフト1位で入団した安田を擁し、前年秋の明治神宮大会を制した履正社を視察するため、押し寄せていた多数のスカウトを驚嘆させた。「活躍したら評価が上がると思った」と狙い通りだった。

 「自分の一番の持ち味は足なので、まず足で貢献したい」。目指すのは「1億円プレーヤー」。特長を前面に出して駆け上がってみせる。 (徳原 麗奈)

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2018年1月26日のニュース