松坂 球が重い!状態は「ここ4、5年で一番」 29日にもブルペン

[ 2018年1月26日 05:30 ]

キャッチボールで汗を流す松坂
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 中日へのテスト入団が決まった松坂大輔投手(37)が早ければ29日にもブルペン投球を行う考えを25日、明かした。中日入団決定後の初練習をナゴヤ球場で行い、日本球界に復帰した15年以降で最高の状態であることを明言。28日から春季キャンプ地の沖縄で行われる合同自主トレに合流する。日米通算164勝右腕は、春季キャンプ中も2日に1度のペースでブルペン入りする考えだ。

 底冷えの室内練習場にグラブを叩く重低音が響き渡った。松坂は40メートルの距離で又吉を相手に行ったキャッチボール。約20分間、じっくりと感覚を確かめ、カーブ、チェンジアップ、スライダー、カットボールも2球ずつ交ぜた。又吉は「ビュンと来るのではなく、ドン。手元に残るというか、とにかく重い。中日の選手にない球」とうなった。

 降雪のため、チームの合同自主トレは中止となったが、松坂は「ここ4、5年では一番いいと思う」と笑顔で語った。新天地で迎えるプロ20年目。ソフトバンクでは右肩痛に苦しみ、3年間で1軍登板はわずか1試合に終わったが、今は「ストレスがない」と言う。「よどみなく投げられている。これまでは途中でブレーキをかけるというか、自分の意図しないところで腕の振りにストップをかける動きがあった」と違いを説明した。

 松坂の目線は次の段階へ向かっている。「沖縄に行って、気候が良ければ、1月中にブルペンに入ることも考えたい。新しいブルペンになるので見ておきたい部分もある」と語った。今月28日から沖縄合同自主トレに参加し、早ければ翌29日にブルペン投球を行う。ロサンゼルスでの自主トレ、23日の入団テストと2度のブルペン投球は報道陣に公開されなかったが、キャンプ地である北谷のブルペンは規制はない。「中日・松坂」として投球初披露ともなる。

 キャンプイン後も「球数は増やさず、間隔を狭めてブルペンに入る回数を増やして体に(投球フォームを)染みこませたい」と青写真を描く。16年12月にプエルトリコのウインターリーグに参戦したこともあり、昨年は1月27日にブルペン入りし、2月も宮崎キャンプ序盤から投げ込んだが、今年はメジャー流の「中1日ブルペン」で準備を進める。「昨年は2月、3月と状態が落ちたので」と反省を生かす考えだ。

 23日の入団テスト合格から2日。「たくさんメッセージをもらいました。いろんな人に心配をかけていたと思いました」。感謝の思いを胸に、松坂は復活ロードを着実に歩む。(桜井 克也)

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2018年1月26日のニュース