広島・岡田6回まで完全!1カ月ぶり8勝目 プロ初適時打も

[ 2017年7月24日 05:30 ]

セ・リーグ   広島12―1中日 ( 2017年7月23日    マツダ )

8勝目を挙げた広島・岡田
Photo By スポニチ

 広島・岡田明丈投手(23)が23日、中日戦に先発し7回途中1失点で6月15日以来の8勝目を挙げた。6回まで完全投球を展開するなど背水登板の一戦で最低限の結果を残した。打ってもプロ初の1試合2安打で初打点を含む3打点を挙げた。チームも今季最多18安打で先発全員打点の12得点で大勝。4カード連続の勝ち越しを決め、貯金は今季最多を更新する25とした。

 球場全体がにわかに大記録への空気を感じ始めた矢先、大きなため息が漏れた。6回まで一人の走者も許さず迎えた7回。岡田は先頭の京田にフルカウントから真ん中直球を左翼線に運ばれる二塁打を浴びた。ポーカーフェースが少しだけゆがんだ。

 「ずっと(走者を)出さないままいけたらいいな、とは思っていたけどしようがない。今日の試合は自分の中で大きな試合だった。いい投球ができたのはよかったと思う」

 崖っぷちで踏みとどまった。3回4失点だった6月28日のDeNA戦以降、物足りない投球が続き7月5日巨人戦、同11日のDeNA戦では敗戦投手。15日の球宴第1戦で2回完全投球し、わずかに自信を回復した中で臨んだ一戦。不安と期待が交錯する中で6回2/3を1失点にまとめた。

 緒方監督も「今日は岡田の日だったね。ふがいない投球が続いていて2軍で調整させようかと思っていたけど、オールスターでの登板で吹っ切れた感じがしていた。今日はラストチャンスだと思っていた」と話し、及第点を与えた。

 一つの結果をよりどころにした。球宴の選手間投票では先発部門で巨人・菅野に続くリーグ2位の得票数を集めた。「本当にびっくりした。残した成績がよかったわけではないので、真っすぐが認められたんだと思う。自分が一番こだわっているところだし自信になった」。この日も直球で押し20個のアウトのうち16個を直球で奪った。「真っすぐがよかったと思う。最初から最後まで手応えがあった」とうなずいた。

 打っても4、5回に適時打を放ち2安打3打点。それでも大量援護の中で途中降板したことは忘れていない。「反省の部分もすごくある。しっかり(次に)生かしたい」。

 ジョンソンが出場選手登録を抹消された中での力投。岡田本人はもちろん、チームにとっても大きな1勝だった。 (柳澤 元紀)

続きを表示

2017年7月24日のニュース