筒香、今季初サヨナラ弾!これぞ“ヒーロー”子供にお手本

[ 2017年7月24日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA8―6巨人 ( 2017年7月23日    横浜 )

9回2死一塁 筒香は左中間にサヨナラ2ランを放ちナインの手荒い祝福を受ける
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 DeNAの筒香嘉智外野手(25)が23日、巨人戦の9回に2死一塁から左中間へサヨナラアーチを放った。今季初のサヨナラ打。8回に4点差を追いつかれる嫌な流れだったが、主砲が5試合ぶりの14号2ランで決めた。4位・巨人を5ゲーム差に引き離し、25日からは1ゲーム差の2位・阪神との3連戦に臨む。

 本塁を踏むと、ナインの手荒い祝福が待っていた。筒香は先発の久保からバケツで氷水をかけられると、思わずつぶやいた。

 「寒いっす…」。ただ、言葉とは裏腹にうれしそうな表情。今季初めてのサヨナラ打に「自分で最後に打って勝てたのは、やっぱり気持ちいいですね」と声をはずませた。

 6―6の9回。2死一塁で打席が回ってきた。「後ろにロペスがいるのでつなぐ気持ちだった」。リーグトップの71打点を挙げている4番が後ろに控える。その状況をプラスに捉え、高木勇のチェンジアップを捉えた。次の瞬間、打球はバックスクリーン左に消えた。巨人戦で2本目のサヨナラ弾は、球団史上初めてとなった。

 今回の巨人3連戦は子供向けのイベントが行われていた。「お仕事体験」としてヒーローインタビューを担当した子供から「プレッシャーに打ち勝つためにはどうしたらいいですか?」と質問され「ネガティブなことを考えずにポジティブでいれば、プレッシャーに打ち勝てると思います」と答えた。その言葉通り、8回に4点差を追いつかれてもポジティブ思考で決めた。

 「夏は好き」という筒香にとって、寒さは大敵である。猛暑が続く7月も寝るときは冷房をつけない。「汗をかくけど、体に良くないから」。室内と屋外の温度差が大きいと、体調を崩す原因になることもある。扇風機で過ごしているといい、自宅でも体調管理へのストイックな姿勢を貫く。しかし、ウオーターシャワーを全身に浴びた「寒さ」は格別だったに違いない。

 4位・巨人とのゲーム差を再び5に広げ、2位・阪神との1ゲーム差をキープした。その阪神と25日から甲子園で3連戦を戦う。「ラミレス監督を中心として、全員がしっかりした野球をしているし、チームの雰囲気は明るい」。その先頭でチームをけん引しているのは、もちろん筒香だ。 (中村 文香)

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2017年7月24日のニュース