【埼玉】花咲徳栄が決勝進出 満塁ランニング本塁打の西川、ユニ盗難騒動は「縁起がいい」

[ 2017年7月24日 18:19 ]

第99回全国高校野球選手権埼玉大会準決勝   花咲徳栄11―1山村学園 ( 2017年7月24日    大宮公園 )

<山村学園・花咲徳栄>7回2死満塁、ランニング本塁打を放つ花咲徳栄・西川
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 連覇を狙う花咲徳栄が、山村学園を11―1の7回コールドで破り、決勝に進出した。ドラフト候補の西川愛也外野手(3年)が、満塁ランニング本塁打を記録するなど、7回に9点を奪った。決勝は、浦和学院とのAシード対決となった。

 2―1の緊迫した投手戦が、7回の花咲徳栄打線の爆発で崩れた。5点を奪って、さらに2死満塁。西川のセンターへの打球を相手中堅手が前に飛び込んで後逸すると、「狙っていた」と一気にトップスピードに上がった。昨夏から始めた毎日の50メートルダッシュ20本の成果で、入学時に6秒6だった50メートル走のタイムは、6秒2まで上がった。自身初の満塁ランニング本塁打に「イチローさんや赤星さんの映像も見たりした」と快足の秘密を明かした。

 「縁起がいいのかもしれない」といたずらっぽく笑う理由は、ユニホーム盗難騒動だ。17日の4回戦の前に背番号7のユニホームが寮からなくなった。盗難届が出されているが、その4回戦でランニング本塁打。それ以来の本塁打が、またもランニング本塁打となった。通算3本目のランニング本塁打は、高校通算30号。今春以降では18本と本塁打を量産する。視察したプロ球団のスカウトが「トップスピードに乗ったらすごい。ことしの高校生外野手は、横浜の増田(珠)か、西川か」とうなるほど、打撃だけでなく快足も武器であることを証明した。

 決勝の相手、浦和学院には、秋季、春季とも県大会の決勝で1点差負けしている。岩井隆監督は「いい決勝をしたい。秋、春と負けているので、がっぷり四つで戦う」と話す。西川も「入学してから一度も浦学に勝てていないので、死んでも勝ちたい」と力を込めた。

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2017年7月24日のニュース