【東東京】ノーシード・上野学園が敗退 笑顔の進撃で「夏期講習が中止」

[ 2017年7月24日 16:05 ]

第99回全国高校野球選手権東東京大会準々決勝   二松学舎大付6―1上野学園 ( 2017年7月24日    神宮 )

<二松学舎大付・上野学園>笑顔でベンチに戻る上野学園先発・傍島(右)と捕手の川崎
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 ノーシードから勝ち上がり、初の準々決勝進出を果たした上野学園は、二松学舎大付に1―6で敗れ、進撃が止まった。初回に先発の傍島開平(3年)が4安打2四球で4失点。3回にも二松学舎大付の秋広涼太(3年)に本塁打を浴びるなど、10安打で6失点したが、チーム全体が終始、笑顔でプレーする姿が印象的だった。

 上野学園の小川貴智監督は、試合中も笑顔で選手の中心にいた。「生徒たちと一丸となって戦った。ベスト8に胸を張って、高校野球で学んだことを生かしていってほしい」と話した。ふだんの練習は「一つのミス、1球のミスにこだわってきた」と言う。ただ、公式戦だけは別だ。傍島は「みんな笑ってた。笑顔でやってると相手が委縮する。みんなで楽しくやった方が、いいプレーができる」と説明した。

 笑顔効果で、同校初の準々決勝進出を果たした。初の大舞台を「神宮で強豪と戦えて楽しかった。きょうは特に(笑顔で)できた」と傍島は振り返った。小川監督も「ベスト8まできたことで、(学校の)夏期講習が中止になったり、学校を明るくできたと思う」と笑ったが、最後に「野球は人生の縮図で、高校生はまだ2回表ぐらい。これからも逆境はある。その逆境をどう楽しむか、と期待している」と教育者の表情で健闘した選手を見つめた。

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2017年7月24日のニュース