金本采配ズバリ!代打・中谷が一発 梅野スクイズで追加点

[ 2017年7月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5ー0ヤクルト ( 2017年7月23日    神宮 )

ナインとハイタッチをかわす金本監督
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 阪神・金本監督の采配がズバリと的中し、勝負を決めた。1点リードで迎えた7回。ベンチが積極的に動くことで、試合展開をも動かした。

 まずは、果敢に攻めた。相手投手が6回から左腕・中沢に代わっていたこともあり、先頭・高山に代え、代打・中谷を送り出した。前日22日にはスリーバント失敗など精彩を欠いた背番号60に、名誉挽回の機会を与えた。それが当たった。中谷の一発が湿っていた打線に活気を呼び込んだ。続く鳥谷の左前打、大和の左翼線二塁打で、無死二、三塁と好機を拡大した。

 ただ、どうしても追加点が欲しい場面で打順は下位の8、9番。ここは大事に攻めた。ベンチが送ったサインは、セーフティースクイズだ。指揮官がタクトを振り返った。

 「打順が8、9番だったから、なんとか梅野で1点ということでね。次がメッセで(アウトになることが濃厚で)2死の得点圏は、なかなかね。(西岡)剛も今ちょっと疲れているし。剛の今日の状態も見て、やっぱりね。一発で決めてくれて、さすがバント名人やね」

 打席の梅野は初球でスクイズ成功(記録は犠打失策)。今季22個目の犠打を決めて攻撃にリズムを与え「きっちり決めることができてよかった。仕事ができました」。あわてて打球処理した石山のミスも誘い、なおも無死一、三塁。その後2死二、三塁から上本も2点三塁打で続いた。的確なタクトが、一挙4得点につながった。

 後半戦初のカード勝ち越し。糸井、糸原、マテオと投打のキーマンを欠く現状。とにかく、一戦必勝を続けるのみだ。(惟任 貴信)

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2017年7月24日のニュース