【兵庫】滝川二・高松の俊足に絶賛の声「ここ10年で一番」

[ 2017年7月24日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権兵庫大会5回戦   滝川二6―5姫路南 ( 2017年7月23日 )

 滝川二が甲子園に出場した15年以来、2年ぶりのベスト8進出を果たした。今秋ドラフト候補で50メートル走5秒9の俊足を誇る高松渡内野手(3年)は「3番遊撃」で先発し、先制打を含む2安打1打点で勝利に貢献した。

 「(先制打は)後ろにつないでいこうという意識でした。足では誰にも負けません」

 盗塁こそなかったが、そのスピードは5球団のスカウト陣を驚かせるには十分だった。8回1死一塁から試みたセーフティーバントはファウルになったが、一塁到達タイムは3秒56。左打者なら4秒を切れば一流とされるだけに、中日の中田宗男スカウト部長は「近年のプロでも3秒5台はいない。ここ10年の野球選手で一番速い」と絶賛。高校生のみならず、大学生やプロを含めても最速レベルという数字に驚きを隠さなかった。巨人・益田明典スカウトは「足の速さがずば抜けている。西武の金子侑司に似たタイプ」と評価した。4回の三ゴロは俊足を警戒した三塁手が処理を焦り、失策となって出塁。6回の投手強襲内野安打は、グラブをはじいた打球を遊撃手が捕球した時には一塁へ到達していた。

 「プロへも行きたいですが、まずは甲子園に出場すること。次の試合もしっかりと転がしていきたい」

 高まる周囲の期待をよそに、地に足を付けて激戦区の兵庫を駆け上がる。

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2017年7月24日のニュース