ソフトB 痛っ0.5差 和田5回無安打一転…逆転負け

[ 2016年9月9日 05:30 ]

<オ・ソ>6回2死、吉田正(奥)に同点2ランを打たれた和田

パ・リーグ ソフトバンク2―4オリックス

(9月8日 京セラD)
 試合後、ソフトバンクの和田は最後にロッカールームから出てきた。表情はこわばったままだ。

 「内川が追加点を取ってくれた後だったのに…。野手の皆さんに申し訳ない」。そう言い残し、足を止めることなくバスに乗り込む。逆転負けのダメージは大きかった。

 大リーグから古巣に復帰し、ここまでリーグトップの14勝。21、22日の2位・日本ハムとの直接対決を見据え、エースは中6日だった登板間隔を詰め、今季初の中5日で登板した。初回から飛ばし、5回まで無安打の快投。ところが、2―0で迎えた6回に暗転した。先頭の大城に初安打を許すと、2死一塁から新人の吉田正に同点2ランを被弾。2―2の8回に1死一、二塁のピンチを招いて降板した。救援陣が打たれ、8回途中4失点で5敗目を喫した。

 吉田正に同点2ランを浴びたのは2ボール1ストライクからの4球目、外角高めの143キロ直球だった。工藤監督は「(吉田正は)初球のインサイドの直球をフルスイングしていた。真っすぐは気をつけなければいけなかった」と攻め方を指摘。その上で「そこまでは完璧。それ(敗戦)をピッチャー全てにかぶせてしまうのは違うんじゃないかと思います」と傷心のエースをかばった。

 勝てば3年連続のCS進出を決めていた試合で逆転負けを喫し、試合がなかった日本ハムには0・5ゲーム差に縮められた。残り17試合。リーグ3連覇への試練は続く。 (田中 貴久)

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2016年9月9日のニュース