阪神 ドラフトで捕手獲る!コーチ就任確実の矢野氏が育成へ

[ 2015年10月22日 08:20 ]

阪神1軍バッテリー兼作戦コーチ就任が確実となっている矢野燿大氏

プロ野球ドラフト会議

(10月22日)
 阪神が22日のドラフト会議で、捕手を獲得する方針を固めていることが21日、分かった。鶴岡とともに主力捕手として今季71試合に出場した藤井が、現役引退。補強が急務となった。チーム関係者が説明した。

 「今回のドラフトは、捕手を獲ろうという方針になっています。藤井選手が引退して、頭数が1減になっているので」

 ドラフト会議中に球団のリストに掲載されている選手の指名状況、他球団の動きを見ながら、最低でも1人以上の捕手指名を目指す。その候補も、幅広くリストアップ済みだ。

 捕手というポジションだけに、まずは守備力を最優先に評価したい。明大の坂本誠志郎は、「捕手力」の評価が高い大学生ナンバーワン捕手。大学2年時から日本代表に名を連ね、今年7月のユニバーシアード大会では主将を務めるなどリーダーシップも兼ね備える。さらに地元・兵庫県出身というプラスアルファがついてくる。

 総合力で高得点なのがトヨタ自動車の木下拓哉だ。インサイドワークと強打に定評がある1メートル83、90キロの大型捕手。遠投120メートル、二塁送球時間1・9秒を切る強肩も大きな魅力。球団幹部も「今年の捕手でナンバーワンの評価をしています。守る方も打つ方も即戦力」と評価しており、2位以上の指名でないと難しいかもしれない。

 城西国際大の宇佐見真吾は強打が武器の打てる捕手。故中村GMも視察した際に「打力はいいモノを持っている」と評価していた右投げ左打ちの大型捕手だ。

 さらに、将来性豊かな高校生捕手の名前も浮上する。U―18ワールドカップで正捕手を担った静岡の堀内謙伍は、走攻守三拍子を兼ね備えた身体能力が魅力。豊橋中央の谷川原健太は全国的には無名ながら、高校通算40本塁打以上を放った打力が持ち味だ。

 金本新監督が誕生し、新たに1軍バッテリー兼作戦コーチに03、05年のリーグ優勝捕手である矢野燿大氏(スポニチ本紙評論家)が就任するのが確実となった。扇の要の育成の体制は整った。梅野、鶴岡に続く素材を補強し、一気に「捕手王国」をイメージする。

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