天国の母との約束…ロッテ5位の17歳高校生「一番最初に伝えたかった」

[ 2015年10月22日 20:52 ]

千葉大会決勝、習志野戦で3点を追う専大松戸は7回、同点に追いつき続く2死満塁で原がランニング満塁弾でこの回一気の7点

 ロッテからドラフト5位で指名された専大松戸の原嵩(しゅう)投手(17)が天国の母との約束をかなえた。

 ドラフト会議後にTBS系「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう~夢を追う親と子の物語運命の瞬間を生中継!」に生出演し、「プロになったら一番最初にお母さんに伝えようと思っていた。“やったよという気持ちとこれから頑張るよ”という気持ちを伝えたいです」

 母・昭子さんは昨年7月3日にがんで他界。50歳の若さだった。原の中学時代にはバックネット裏でアナウンス役を務めるなど、息子の活躍を何よりも楽しみにしていた。ユニホームに背番号を縫いつける際には「気を込める」と集中する姿が印象に残っているという。

 生前、その母と甲子園出場とプロ入りを約束していた。亡くなる直前には「もし私が死んでもずっと上から見てるから。一番近くで応援しているから」と励まされたという。そして原は今夏、甲子園出場を決めた。決勝では7回に勝ち越しランニング満塁本塁打を放った。中堅手の前で大きくバウンドする一打だった。

 この日、2つめの約束を果たした原は「(生きていたら)誰よりも喜んでくれてたと思うし、マッサージとかしてくれてたのかなと思います」と亡き母をしのんだ。 

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2015年10月22日のニュース