“竜の新星”デビュー戦弾の桂、初お立ち台に「完璧。気持ちいい」

[ 2015年4月21日 21:18 ]

<中・ヤ>お立ち台に上がった(左から)先制弾のエルナンデス、完投勝利の大野、プロ初安打初本塁打の桂

セ・リーグ 中日3―2ヤクルト

(4月21日 ナゴヤD)
 ホームで圧倒的な勝率を誇る中日が“自分の庭”で首位ヤクルトに勝ち切り、ゲーム差なしに迫った。

 序盤は投手戦、5回にエルナンデス、桂の本塁打でリードすると8回に加点、最後は1点差に迫られたがしのぎ切った。お立ち台には先制弾のエルナンデス、デビュー戦でプロ初本塁打の桂、完投勝利の大野が並んだ。

 まずはエルナンデスが「ストレート高めを真芯で捉えることができた。最高の感触」と今季1号本塁打を振り返り、桂はプロ初出場で初安打が本塁打となった場面に、緊張の面持ちで「完璧でした。思い切り振ることだけ考えて打席に立った。(お立ち台は)気持ちいいです」と声を張り上げた。最後はパスボールの振り逃げで走者を出し、1点差に迫られる原因を作って大野を完封に導けなかったことは反省したが、上々の初陣となった。「この気持ちを忘れずにやっていきたい」とすがすがしい笑顔を見せた。

 最後は自身最多の146球完投で2勝目を挙げた大野だ。「ゼロで終わりたかった」と悔しそうな表情だが、8回まではヤクルト打線を1安打に封じ「桂のおかげです」とパートナーを持ち上げた。「次はゼロでいきます。(勝ちを)続けていけるようにしたい」とあくまでも貪欲だった。

 これでホームは11勝2敗、ビジターとは打って変わって自信を持った戦いぶりに大野も桂も「“我が家”で1つでも勝って引き離していきたい」と首位奪回と快走を力強く誓っていた。

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