内海GW明け1軍復帰へ 故障後初シート打撃でバットへし折った

[ 2015年4月21日 05:30 ]

19日にシート打撃に登板し、笑顔を見せた内海

 頼れる左腕が帰ってくる。左前腕部の炎症のため戦線を離脱している巨人・内海哲也投手(32)が、5月のゴールデンウイーク明けに1軍へ復帰する見通しとなった。20日、先発投手陣の練習のため川崎市のジャイアンツ球場を訪れた斎藤投手コーチが「順調にいって5月の10日過ぎ」と明かした。

 内海は前日19日、ジャイアンツ球場で故障以来初のシート打撃に登板。打者3人を相手に計15打席対戦し、安打性4本だった。左腕は「フォーム自体は(本来の)自分のものではなかったが、投げられたことが良かった」。最速は135キロながら、内角直球でバットをへし折るなど球威は十分。投球を見守った尾花2軍投手コーチは「球速以上に手元でボールが来ていた」と高く評価した。

 斎藤投手コーチは「段階を踏んで、でしょう。23日に鎌ケ谷(イースタン、日本ハム戦)でリリーフをする。その後に先発」と今後の予定を説明。救援で実戦復帰後、2軍戦で2試合程度の先発を経て12日からの広島、ヤクルト6連戦(いずれも東京ドーム)での復帰が有力視される。

 現在、チームは首位ヤクルトと1・5ゲーム差の3位。エース菅野に加え、ルーキーの高木勇、2年目の田口ら若手の奮闘が目立つものの、11、12年に最多勝のタイトルを獲得した精神的支柱は先発陣に欠かせない。内海が混戦模様のセ・リーグを抜け出す「5月攻勢」のキーマンとなる。

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