阪神 呉昇桓「気持ち良くない」…初Sも橋本に15球粘られた

[ 2014年3月30日 05:30 ]

<巨・神>苦しみながらも初登板初セーブを挙げ、ナインにねぎらわれて笑顔の呉昇桓(右)

セ・リーグ 阪神5-3巨人

(3月29日 東京D)
 来日初登板で初セーブを挙げた阪神・呉昇桓(オ・スンファン)の第一声は「気持ち良くはありません」だった。それもそのはず。1イニングに要した球数は実に32球。最速153キロを計測しても、空振りはわずか一つしか奪えなかった。

 「多い時もあるし、少ない時もある。全然大丈夫。(32球に)深い意味は持っていない」と強気に言い放ったが、表情は硬かった。

 2点リードで迎えた9回から登板。先頭の阿部を1球で三飛に仕留め、幸先良いスタートを切った。しかしロペスに中前打。矢野を投ゴロで2死までこぎつけたものの、橋本に粘られた。初球は150キロの直球で空振りを奪ったものの、その後10球ファウルされた。結局、15球目の直球でようやく中飛に打ち取った。「チームがまず1勝できたことが大事だと思う。チームが勝つことしか考えていなかった」と振り返った。ウイニングボールは来日中の両親に贈るという。

 一方、母国・韓国のメディアは呉昇桓のデビュー戦を熱く伝えた。インターネット専門メディア、MKスポーツは「呉昇桓、日本で派手なデビュー戦」の見出しで伝え、同じくOSENは「巨人の執ようなカットにも心は揺れなかった。さすが」と伝えた。

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