ダル 開幕戦からエース対決ローテ「そっちの方が楽しい」

[ 2014年3月19日 05:46 ]

ゴムボールを使用した練習で、バッティングをするダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が先発する31日(日本時間4月1日)のフィリーズとの開幕戦の対戦投手が、08年ア・リーグのサイ・ヤング賞のクリフ・リー投手(35)に決まった。フ軍が17日(同18日)に発表した。リーは10年にはレ軍に在籍し、球団史上初のワールドシリーズ進出へ貢献した左腕。開幕後も各球団のエースとの投げ合いが予想されるが、ダルビッシュは歓迎の姿勢を示した。

 相手にとって不足があろうはずがない。全米屈指の左腕との対戦が決まり、ダルビッシュは胸の高鳴りを抑えきれない様子だ。

 「あの人しかいないと分かっていた。ストライクをしっかり投げられるし、カットボールも、カーブも、チェンジアップも全てが一級品。負けないよう頑張りたい」

 リーはもちろん、リーグの違うフ軍とも初対決。レ軍としては新旧エースの激突となるが「僕にはそんな余裕はない。向こうは余裕があるでしょうけど」と冷静に話した。

 3年目で初の開幕投手を務めることは、常に他球団のエース級との対戦を任されることを意味する。ローテーション通りなら5日(同6日)のレイズ戦では12年サイ・ヤング賞左腕・プライス、11日(同12日)のアストロズ戦で09年にレ軍で17勝したフェルドマン、そして16日(同17日)のマリナーズ戦で10年サイ・ヤング賞右腕のヘルナンデスと当たる可能性が高い。投げ合う相手はメジャーを代表する投手ばかり。それを重圧と感じず、発奮材料とする心の余裕もあった。「その方がやりがいがある。そっちの方が楽しい」。自らを鼓舞するように強気の言葉を並べた。

 オープン戦登板から一夜明けたこの日は、軽めの練習メニューに終始した。次回は21日(同22日)のマイナー戦に登板し、26日(同27日)のマリナーズ戦で最終調整を行う。「周囲の評価と自分の感覚が一致していないところもあるので、開幕までに一致できるようにしたい」。しのぎを削る相手が決まり、ダルビッシュにスイッチが入った。

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