松井裕、プロ入り最高の150キロマークも連続無失点は途切れる

[ 2014年3月19日 14:34 ]

<D・楽>2回、連打を浴びて険しい表情の松井裕

オープン戦 楽天2―4DeNA

(3月19日 横浜)
 楽天のドラフト1位ルーキー左腕・松井裕樹投手(18=桐光学園)が19日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦で先発し、プロ入り後最高となる球速150キロをマークしたものの2回に初失点を喫し、オープン戦の連続無失点は13イニングで途切れた。

 ここまで巨人、ロッテ、オリックスを相手にオープン戦3試合で計12イニング連続無失点と好調を維持する松井裕は、最初から飛ばしに飛ばした。

 初回、1番・井手にオール直球勝負を挑み、5球目に投じた内角への147キロ直球で空振り三振。2番・白崎の4球目には150キロをマークし、続く5球目の146キロ直球で見逃し三振に仕留めると、3番・金城は134キロのチェンジアップで空振り三振に斬って取り、初回から3者連続三振のロケットスタートを見せた。

 敵地とはいえ、横浜スタジアムは桐光学園時代から何度も投げている馴染みの深い場所。2年生だった2012年7月29日には神奈川大会決勝で桐蔭学園に15奪三振の力投を見せて11―4で勝って自身初の甲子園切符をつかみ、夏の甲子園では準々決勝で光星学院相手に0―3で敗れるまでの4試合で68奪三振と鮮烈な印象を残した。そして、昨年7月25日、神奈川大会準々決勝で横浜に2-3で敗れて“最後の夏”が終わったのも、ここ横浜スタジアム。「懐かしいけど気持ち的に変わりはない」と話していた松井裕だが、悔し涙にくれたあの日から237日ぶりとなる“神奈川球児の聖地”でハートに火がついたのだろう。

 だが、課題のセットポジションをきっかけに、オープン戦の連続無失点は13イニングで途切れてしまう。

 2回、先頭の4番・ブランコに真ん中の126キロスライダーを左前に運ばれ、セットポジションでの投球になると途端に制球を乱し、5番・筒香にはあっさり四球を与えて無死一、二塁。続く6番・バルディリスに浴びた中前打では、2走・ブランコが本塁憤死となり失点は免れたが、さらに続いた1死一、二塁のピンチで7番・宮崎に右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、オープン戦14イニング目にして初の失点を喫した。さらに1死二、三塁から8番・高城の二塁ゴロの間には3走・バルディリスも生還。序盤で2点のビハインドを追うマウンドとなった。

 それでも、それ以降は立ち直り、3回は3者凡退。4回は2死から宮崎に中前打されたものの、無失点で切り抜けた。松井裕は結局、2-2のスコアだった4回を最後に降板。投球内容は4回で打者17人に69球を投げて4安打5奪三振1四球で2失点、MAXは初回に投じた150キロだった。

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