井端なら大丈夫 ヒットエンドラン&2年ぶり三塁無難に

[ 2014年3月19日 05:30 ]

<西・巨>4回無死一、二塁、期待通り右前適時打を放つ井端

オープン戦 巨人4―0西武

(3月18日 西武D)
 4回無死一、二塁。カウントは3ボール1ストライク。通常ならランエンドヒットの場面だが、巨人・井端に出たサインはヒットエンドランだった。

 牧田の内角高めの直球をカットし、フルカウント。サインは変わらない。「(走者は)走っているので投手を避けて転がせば良いと思った」。外寄りの球を逆らわずにはじき返し、針の穴を通すように一、二塁間を破った。

 川相ヘッドコーチは「3―1、3―2からのヒットエンドランは井端ならでは。空振りが多い選手では(併殺が怖くて)出せない」とサインの意図を説明した上で、「最高の結果に導いてくれた」と巧みなバットさばきを見せたベテランを称えた。

 初回に左手を負傷した村田に代わり、急きょ途中出場。今季初めて三塁を守ったが、守備の安定感も抜群だった。公式戦での三塁は、中日時代にわずか6試合しか経験がない。2年ぶりのポジションだったが、三塁線の難しい打球を処理するなど、3度の守備機会を無難にこなし「飛んできた打球をアウトにするだけです」と涼しい顔だ。

 攻守にわたり高度なプレーを淡々とこなす井端について「ああいう選手がいるとチームが動きやすくなる」と川相コーチ。プロ17年目の38歳の存在感が、あらためて光った。

続きを表示

2014年3月19日のニュース