藤浪 また炎上 2被弾5失点もどこ吹く風「ボールは悪くなかった」

[ 2014年3月19日 05:30 ]

<ヤ・神>6回1死一、二塁、藤浪は畠山(奥)に3ランを浴びる

練習試合 阪神4―10ヤクルト

(3月18日 神宮)
 春一番も5失点も、阪神・藤浪にとっては、どこ吹く風だ。6回5安打5失点の結果とは対照的に、試合後の表情は明るく、その口調は滑らかだった。

 「この前とは内容が違う。自分としてはボールは悪くなかった。ボールが良くても、結果が出ないこともありますから」

 前回登板の8日・日本ハム戦(甲子園)では5回9安打5失点。「一つ勉強できる試合だった」と反省の弁を残した。そして、この日も5失点。だが、受け止め方は正反対。内容のある投球だったと自負できるからだ。

 風速10メートル以上もの強風が吹き荒れる中、臨んだマウンド。初回はこの日の最速152キロを計測した直球主体に3者凡退で立ち上がった。2回に先頭のミレッジに出合い頭気味のソロを浴び、4回にも味方失策絡みで1失点も、ともに最少失点で切り抜けた。要所をしっかり抑えるシーズン仕様の投球も展開。本来のボールを投げられた点こそ一番の収穫だ。

 6回2死一、三塁では畠山にバックスクリーン左へ3ランを叩き込まれた。ただ、その瞬間は風向きが本塁から左中間方向だった。その要素を差し引けば、悲観材料にする必要もない。だから、結果は気にならない。

 他にも収穫はあった。「いいテンポで投げられた」と球数を抑える“省エネ投球”を実践し、6回を86球で投げ終えた。3回先頭の西浦から空振り三振を奪うなど多投したカーブについても「曲がり方、変化の感覚は悪くない。一つ収穫と思う」と手応え十分だ。

 シーズン初登板予定の4月1日・中日戦(京セラドーム)へ向け、残る実戦登板は25日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)のみ。だが不安はない。「ボールの感覚、自分の状態は悪くない。しっかりやれば大丈夫と思う」。藤浪は、有言実行する男だ。

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2014年3月19日のニュース