多村 初先発で口火打!中畑監督動かした志願の2軍出場

[ 2013年4月14日 06:00 ]

<神・D>初回1死満塁、中村紀の二ゴロで生還したDeNA・多村(左)を迎える中畑監督

セ・リーグ DeNA6-1阪神

(4月13日 甲子園)
 DeNAは今季ビジターチームで初めて甲子園のスコアボードに「0」以外の数字を入れた。それも初回に打者一巡の猛攻で6点。

 中畑監督は、巨人で現役時代に85年6月8日の中日戦(ナゴヤ)で自身の本塁打で、当時球団ワースト記録だった連続無得点を31イニングで止めている。今度は指揮官として記録に終止符を打ち「多村の適時打で肩の荷が下りたね。歴史的な記録を阻止した」と声を弾ませた。

 采配がズバリ的中した。「3番・右翼」で今季初先発の多村が初回1死二塁から猛攻の口火を切る先制の中前適時打。7年ぶりに古巣に復帰した今季は開幕から代打要員だったため、打席での感覚を取り戻そうと志願して9、10日のイースタン・リーグの巨人戦(ジャイアンツ球場)に先発出場した。「気持ちだけは絶好調と思ってやらないと」と準備を怠らず結果を出した多村を、中畑監督は「自らファームに出向くなんてあり得ないよ。神様はちゃんと見てるんじゃない」と称えた。

 14日は借金完済へ、黄金ルーキー・藤浪と対戦する。「力がある投手。19歳とかは関係ない」と指揮官。プロ初白星の引き立て役になる気は毛頭ない。

 ▼DeNA・中村(8回に左前打)必死ですよ。チームが勝つことが最優先。(藤浪との対戦は)楽しみだけど負けるわけにはいかない。

 ▼DeNA・藤井(5回1失点で今季初勝利)丁寧に投げることを心掛けた。チームに迷惑ばかり掛けたけど、まず1勝していいスタートが切れた。

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2013年4月14日のニュース