ソフト止めた!平田だ、堂上直だ、中日逆転快勝

[ 2011年6月16日 21:34 ]

7回中日1死一、二塁、平田が左中間に適時二塁打を放つ

交流戦 中日5―2ソフトバンク

(6月16日 ナゴヤドーム)
 前夜、交流戦優勝を決めたソフトバンクが落合・中日と最終戦。優勝の勢いでソフトバンクが押し切るか。中日も交流戦後をにらむと負けられない。先発は中日が吉見、ソフトバンクがホールトン。

 初回、ソフトバンクは川崎が“らしい”内野安打で出塁。本多が送って1死二塁で先制のおぜん立て。しかし内川は右飛、小久保も吉見の前に三振で、先制点は奪えなかった。その裏、中日は3者凡退。

 2回、早くもソフトバンクの打線が爆発した。オーティズ抹消で5番に入った松中が右中間スタンドに先制の4号ソロを叩き込んだ。さらに1死後、長谷川が左翼フェンス直撃の二塁打を放つ。続く細川も左翼へフェンス直撃の一打。当たりが良すぎてシングルとなったが、長谷川は楽々ホームイン。2点目が入りソフトバンクが先行した。

 しかしその裏、中日先頭和田が右中間フェンス直撃の二塁打で出塁。グスマンは倒れたが、平田のところで和田が三盗。平田は四球を選び一、三塁とした。ここで堂上直が右前に運び、和田生還し1点を還した。次打者の小山は三塁ゴロで平田は本塁アウト。しかし続く吉見が粘った末に四球を選び満塁。一気に逆転のチャンスだったが、荒木は遊ゴロに倒れ、惜しい好機を逃した。

 3回、ソフトバンクは3者凡退。その裏、中日は先頭野本が三塁内野安打で出塁。森野は三振に倒れたが、和田が粘って四球を選ぶ。グスマンは三塁ゴロで和田二塁アウト。2死一、三塁で平田の打球は左翼へ。松中が前進してつかみかけたがグラブからこぼれ、その間に野本が同点のホームイン(記録は二塁打)。なおも二、三塁だったが、堂上直は空振り三振で同点止まりだった。

 4回もソフトバンクは3者凡退と吉見が乗ってきた。それに対してホールトンは制球が定まらない。中日先頭の小山にこの試合4つ目の四球で出してしまう。吉見バント失敗、荒木右飛と2死になるが、小山が野本の時に二盗成功。そして野本は左前に運び小山が勝ち越しのホームを踏んだ。ソフトバンクベンチはホールトンをあきらめ金沢を投入した。金沢は森野に四球を与えたものの和田を二ゴロに打ち取り1点で止めた。

 5回のソフトバンクも3者凡退。その裏、ソフトバンクは吉川が登板し3者凡退に抑えた。

 6回もソフトバンク3者凡退。これで3回から4イニング連続だ。その裏、中日・小山が中前打で出塁。しかし吉見がまたも送れず三振。荒木、野本も倒れて無得点に終わった。

 7回、ソフトバンク5イニング連続3者凡退。その裏、中日はソフトバンク4番手・森福を攻めて森野がまず四球で出塁。和田が中前打で続き一、二塁。グスマン倒れた後、平田が左中間方向に二塁打を放ち、森野が還り4点目、さらに堂上直も右前打で続き5点目を挙げた。5、6回と抑えられていただけに大きな追加点だ。

 8回、中日のマウンドは浅尾。ソフトバンクは大場。ともに3者凡退に抑え、いよいよ9回。中日は岩瀬が登板。ここを抑えると通算287セーブのプロ野球新記録となる。

 岩瀬は落ち着いた表情でまず本多を三振。続いて好調・内川を投ゴロ、そして最後は小久保を空振り三振に取り、今季11セーブ目、通算289セーブのプロ野球新記録達成だ。

 花束を贈られお立ち台に立った岩瀬は「一発で決められてよかった。記録は意識せずいつも通りの気持ちでマウンドに立ちました」と話したが、記録達成の感想を聞かれ「どうですかね…まあ、うれしいです」と照れ笑い。これまでで一番印象に残るセーブについて「(07年、完全試合ペースだった山井から受け継いだ)日本シリーズですね。あのときは足が震えました」と振り返った。最後は「300を目指して頑張ります」と中日ファンに宣言して盛んな拍手を浴びていた。

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