7年ぶりの勝利目指せ!札幌西陵37人の挑戦

[ 2011年6月16日 14:25 ]

マネジャーを含め37人で今夏に挑む札幌西陵ナイン

 第93回全国高校野球選手権南北海道大会札幌、小樽支部予選の組み合わせが15日、決まった。札幌西陵は、09年から新入生の野球経験者に手紙を送るなど、山岸潤監督(49)らが活発な勧誘を実施。その成果で、05年夏大会後に2人まで落ち込んだ部員は今夏31人となり、夏7年ぶりの勝利を目指す。

【札幌支部組み合わせ 小樽支部組み合わせ】

 「野球部へのお誘い」と題する手紙はA4判で5枚。山岸監督ら顧問に加え部員一人一人からのメッセージを乗せ、練習写真も添付した。その手紙を手に入部した部員が今年、3学年そろった。土井寛貴主将(3年)は「チームの雰囲気が上がっている」と部員31人とマネジャー6人の総意を代弁した。

 87年夏に南大会4強に進出。かつて部員50人近くだった札幌市内校も、05年秋に2人に落ち込んだ。08年秋から指揮を執る山岸監督は「西陵には野球部がないという噂も出た」と振り返る。勢いある部を取り戻すため、思いを込めて送った手紙が野球部を救うツールとなった。「先生や先輩のコメントを見て、安心して入部できた」と土井主将。今春は支部2回戦で立命館慶祥に敗れたが、松浦拓夢(3年)が円山の左翼席に公式戦初本塁打。成長を発揮した主砲は「夏も力添えできれば」と意気込む。

 札幌支部所属の公立校44校のうち、5年以上夏の白星がないのは札幌西陵を含め4校。今年こそはの思いは強い。2年ぶりの甲子園を目指す札幌一との対戦に「練習通りの力を出したい」と土井主将。自分たちを信じ、強豪にぶつかる。

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2011年6月16日のニュース