広島マー君に手も足も出ず 3連敗で5位転落

[ 2011年6月16日 06:00 ]

<広・楽>9回2死、野村監督(左から4人目)らカープ首脳陣は最後の打者・栗原の凡退を力なく見つめる

交流戦 広島0-4楽天

(6月15日 マツダ)
 またしても屈辱的な敗戦を喫した。広島打線は楽天・田中を攻略できず、今季10度目の完封負け。3連敗で借金は今季最多の8となり、4月13日以来となる5位に転落した。

 手も足も出なかった。2点を追う初回の攻撃。田中の立ち上がりを攻めて、1死一、二塁の好機をつくるが、4番・栗原、5番・岩本が凡退。3点差の7回無死三塁の場面でも、栗原以下3人の打者が連続三振に倒れた。

 試合後、野村監督は「相手は防御率も良く、球も速い投手。見極めて打つのは難しい。(バットを)振っていくことが一番大事だと選手にも伝える」と、気持ちの部分での積極性の欠如を指摘した。

 広瀬、トレーシーら故障者続出の中、貧打解消の特効薬が見つからない。「いつも同じコメントで申し訳ないが、打たないと、点を取らないと勝てない。早くいいきっかけになる試合をつくりたい」。指揮官は苦悩の表情で会見を締めくくった。

 ▼広島・栗原 フォークは速いし、いい球なんだけど、きょうに関してはボール球を振らされていた。こちらの技術的な問題。

 ▼広島・天谷(田中のスプリットは)落ち幅は感じないけど、1球1球落ち方が違う。カットやシンカーの軌道を描く。7回の(空振り三振)はスライダーだと思いました。故意に変化をつけているなら凄い。

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2011年6月16日のニュース