エース杉内が涙の復活完封!

[ 2010年9月25日 22:33 ]

完封で16勝目を挙げ、優勝マジックも1とし、ヒーローインタビューで涙を見せるソフトバンク・杉内

 【ソフトバンク1-0日本ハム】敵地の大観衆に囲まれたヒーローインタビューで、苦しかった1カ月が頭によぎった。言葉に詰まり、涙がほおを伝う。「ここ4試合、本当にふがいない投球だった。ラスト登板だったので悔いのないように投げた」。8月21日を最後に白星のなかったソフトバンクの杉内が完封で16勝目。優勝へ向けた大一番でエースが復活した。

 ダルビッシュ、涌井と投げ合った過去2試合は、いずれも先に失点した。ダルビッシュとは2週間ぶりの再戦で「無心で、自分の投球をしようと思った。飛ばしていった」。一回は三者凡退でスタート。剛速球を投げ込む相手に刺激されるように切れのいい球を披露し、アウトを重ねた。
 1―0の九回は先頭の森本に安打を許したが動じなかった。1死後、既に3安打されていた小谷野に四球を与えて一、二塁。「三振かゲッツーでと思った」。狙い通り、糸井に変化球を引っかけさせて併殺に仕留めた。
 優勝へのマジックを「1」に減らすエースの快投でチームの意気は最高潮に高まり、「やっとここまで来たね。あしたは全員野球や」と秋山監督も少し表情を緩めた。26日は先にデーゲームで試合が始まる西武の結果を問わず、6連勝で一気にゴールを目指す。7年ぶりの歓喜の瞬間が迫っている。

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2010年9月25日のニュース