西武、2位以内を確定!岸 プロ初セーブ

[ 2010年9月25日 19:28 ]

 【西武3―2楽天】九回の西武のマウンドには岸が立っていた。「心臓が飛び出しそうだった」とプロ入り後で最も緊張したと言う。3―1から1点を失い、なお2死満塁の危機。枡田を投ゴロに打ち取ってのプロ初セーブに、ガッツポーズを見せた。

 七回から救援した岸は八回まで1安打を許しただけで、4三振を奪った。守護神シコースキーの準備は万全だったが、渡辺監督は「流れが変わるのが嫌だった」と続投を決意した。5連敗中は逃げ切れない展開が多く、前夜は投手会で結束を固めた。手に汗握る試合を、何とかしのぎきった。

 7月から約2カ月半も右肩痛で離脱した岸は「きょう負けたら駄目というのは九回、ずっと頭にあった。途中けがして、最後こんな感じで終わるのは嫌だった」。マウンドで雑念を振り払った。

 同じように故障に苦しんだ中村は、2打席連続のソロ。同点の六回に勝ち越し弾を左へ運ぶと、八回にも右中間へ貴重な23号。「1日を後悔してもしょうがないので、前だけを見ていた」と気持ちを奮い立たせた。

 2位以内でのクライマックスシリーズ進出が決まった。だが、渡辺監督は「目指すものはそれじゃない」と、逆転優勝に視線を向けた。

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2010年9月25日のニュース