松井秀珍しく怒りあらわ「責任感じない選手がいたら問題」

[ 2010年9月25日 16:55 ]

 【エンゼルス1―2ホワイトソックス】勝負どころで松井秀にはチャンスが与えられなかった。新天地で貢献が期待されていた地区4連覇の可能性は消えた。優勝を逃した責任を感じるかと聞かれ「感じない選手がいたら問題だと思う」と珍しく気色ばんだ。

 1―1の8回2死二、三塁。左腕ソーントンに代わったところで交代を告げられた。通算9打数無安打5三振で「確かに打った記憶はあまりない。十分納得はしている」。口ではそう言うが視線を下げ、ソーシア監督と目を合わせることなくベンチに下がった姿に怒りが透けて見えた。結局、代打策は実らず、直後の9回に勝ち越された。

 5月に続き、7月も不振に陥った。8月半ばから好調を保ったが出番は限られ、巨人1年目以来となる「代打の代打」も送られた。左投手に対する打率2割2分を含め「絶対的な信頼を得る数字を残せていない」と受け止めてはいるが、信頼度の低さを痛感させられる交代となった。

 ポストシーズンの熱さとは無縁のまま、2年ぶりに空虚な10月を迎える。「原因はいろいろあったと思うが、それはいま振り返ることじゃない。試合がある以上は勝つためにプレーする」。残り9試合はプロの本分を全うする戦いとなる。(共同)

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2010年9月25日のニュース