西岡 200安打にも笑顔少なく「一人心の中で喜ぶ」

[ 2010年9月25日 19:00 ]

 【ロッテ6―2オリックス】西岡の姿勢はぶれない。シーズン200安打を達成しても、笑顔は少ない。「勝てたことが大きい。(記録は)一人、心の中で喜ぶべきこと」。ロッテを引っ張る主将としての言葉だった。

 節目の一打は四回に生まれた。2死一、三塁で内寄りのスライダーをきれいに中前に運び、4点目をもたらした。左翼席の200安打を祝う声援に、控えめに手を上げ応える。六回にも左前打。今季27度目の3安打以上は、イチローを抜きプロ野球新記録。それでも「まだ1年しか記録を残せていない」と自らに厳しいスタイルは崩さなかった。
 そのイチローとは第1回WBCでともに戦った。「取り組む姿勢から感じ取るものがあった」と言うが、今季の西岡はその先輩のようにストイックだった。出歩かず、休日も体のケアを怠らない。身なりも含め、以前の派手さは消えた。「野球のことを常に考えて、生活してきた。充実しながらやってきて、この成績につながった」
 この日は両親が観戦。26度目の3安打以上をマークした21日、父からメールが来た。「『この成績を残すまでに、どれだけ時間がかかったんだ』と言われた。褒めてはくれなかった」。厳しく、温かい親に大きく成長した姿を見せた。

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2010年9月25日のニュース