本多リーグ首位27盗塁!冷静な読みと足で翻ろう

[ 2010年6月3日 06:00 ]

1回ソフトバンク2死一塁、打者多村のとき、本多が二盗を決める。二塁手田中。右は遊撃手荒木

 【ソフトバンク6-1ヤクルト】ソフトバンク本多の足はただ速いだけではない。プラス冷静な読み。初回にその走塁でヤクルト・荒木を翻ろうした。2死一塁からリーグトップとなる26個目の盗塁に成功。その後、打席の多村は三遊間への打球。本多はスピードを緩めずに三塁を蹴った

 本多「捕球した位置が、浅からず深からずだった。内野手の心理として絶対に一塁に投げる。だから迷わず三塁を回った。もう少し深かったら一塁に投げないだろうから、止まってましたね」

 本多は三塁手前で、横目で荒木の動きを確認。その一瞬ですべてを判断した。ルーキー遊撃手は本多の読み通り一塁へ投げ、そして悪送球。本多は難なく先制のホームを踏んだ。

 荒木「一塁に投げなければよかった。本多さんの動きは見えていなかった。見えていれば一塁に投げず、ホームで刺そうとしたと思います」

 伏線もあった。直前の投球で本多は三盗へスタートを切っていた。結果はファウルだったが、それを見た荒木は守備位置も二塁寄りにしていた。結果、多村の打球の捕球位置、体勢も変わっていたスキを本多が突いた。6回にも盗塁を決め27盗塁目、ヤクルト戦4試合で5盗塁。まさに自在の足だ。

 ≪小久保抹消も…松中復調3号≫ソフトバンクの松中が。初回、4月6日のロッテ戦(ヤフードーム)以来57日ぶりの3号2ラン。それでも「打ったのは良かったけど、真っすぐをきっちりと仕留められなかった」と初球の143キロ直球をファウルしたことを悔やんだ。不振で4月29日に2軍降格。5月22日に復帰後8安打目で初めて右方向への打球は復調の兆しだ。小久保が首痛、左肩痛でこの日、出場選手登録を抹消された中での一発で貯金を再び今季最多の8とした。

 ▼ソフトバンク・小椋(3勝目は自身交流戦初勝利)調子は悪かったけど粘ることができた。チームに勝ちが付いて良かったです。

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2010年6月3日のニュース