イチロー3安打!メジャー通算1000得点にあと2

[ 2010年6月3日 06:00 ]

ツインズ戦の1回、フィギンズの安打で二塁をけり三塁に向かうマリナーズのイチロー

 【マリナーズ7-1ツインズ】マリナーズのイチローが、5月14日以来となる今季7度目の3安打。さらに初回に本塁に生還し、メジャー通算1000得点にあと2と迫った。

 「あの打球ならそう(行く)だろうね。あそこは基本的に内野ゴロはゴーでしょ。普通のゴロでもダブルプレーを取りにくるからね」。左前打で出塁し、三塁走者で迎えた初回無死一、三塁。3番グティエレスの三塁へのボテボテの当たりで、迷いなく本塁へ突っ込んだ。

 4回には右前適時打。9打数4安打の過去の対戦成績が示す通りに右腕ブラックバーンに相性の良さを見せて、この日も2安打。それでも「ヒットはどれも気持ちいいけどね。ただ、僕はあの人知らないから。全く記憶にないからね。対戦の記憶すらないもん」。相手が聞けば、烈火のごとく怒りだしそうなコメントも心憎かった。

 第5打席では中前打を放ち、3方向に打ち分けたイチロー。開幕から不振だった2番フィギンズも3試合連続マルチ安打と復調してきた。この日は初回にイチローを一塁に置き、フィギンズのときにエンドラン。4回は下位打線がつくった好機で2人が走者を還すなど、開幕から50試合を過ぎてようやく今季の目玉である1、2番コンビが機能し始めた。その楽しさについて、イチローは「ちょっと想像を超えないかな。まあ、想像の範囲だよね」。最下位からの巻き返しに、相棒のさらなる奮起が欠かせない。

 ≪日本の分も合わせると3位に相当≫イチローのメジャー通算998得点は、現役大リーガーでは24位にランクされる。オリックス時代の658を加えた日米通算1656得点では、現役ではロドリゲス(ヤンキース=1713)、グリフィー(マリナーズ=1662)に次ぐ3位に相当。日本選手では王貞治(巨人=1967)に次ぎ、福本豊(阪急)と並ぶ2位に相当する。なお、大リーグの歴代最多得点はヘンダーソン(アスレチックスなど)の2295。

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2010年6月3日のニュース